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国内の半導体製造装置市場、ようやく前年比-50%まで戻す、回復遅い

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日本半導体製造装置協会(SEAJ)がまとめた2009年10月分の日本市場における製造装置の受注・販売統計によると、10月におけるB/Bレシオ(販売額に対する受注額の比)は3ヵ月の移動平均で0.92と1.0を割り、受注活動がやや停滞気味であることを示している。

半導体製造装置 日本市場


10月における半導体製造装置の受注額は153億6700万円、販売額は178億9300万円となり、受注額の方が少なくB/Bレシオは1.0を切った。ただし、受注額のみ3ヵ月の移動平均で販売額は単月のデータであるため、3ヵ月の移動平均でB/Bレシオは、販売額を3ヵ月の移動平均を出すことで求めている。このため153.67億/178.93億で割り出したわけではない。

受注活動が停滞気味というのは前年同月比では9月の-56.0%から10月も-55.7%とさほど変わらないからである。残念ながら、日本市場の立ち上がりは遅く、前年同月比で見る限り7月にやや上昇傾向がみられたものの、それ以降の回復歩調は極めて緩い。


半導体製造装置 日本市場 受注高合計


半導体製造装置 日本市場 販売高合計


これに対して販売額は、10月にようやく前年同月比で-56.9%と、昨年の11月の-59.3%以来の-50%台に戻した。とはいえ、今後の先行指標となる受注額が停滞しているとなると、先の見通しは明るくない。

(2009/12/15)

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