8月の日本製半導体製造装置の受注額は前年同月比8%減まで戻りつつある
ようやく半導体製造装置の受注額が戻ってきた。8月における日本製半導体製造装置の受注額は664億4200万円と、前年同月の723億9000万円に近付きつつある。前年同期比で8.2%減まで回復させてきた。これまでの50%減、80%減からみると夢のような数字である。特に2月は93.1%減と1/10にも満たない数字を記録していた。
これらは日本半導体製造装置協会(SEAJ)が発表した日本製装置の受注額である。販売額はまだ回復していない。8月における販売額は、前年同月の713億8800万円に対して41%減の421億7200万円となった。
B/Bレシオ(出荷額に対する受注額の比)はさらにはっきりとした回復基調を表している。3ヵ月の移動平均だが、8月のB/Bレシオは1.44となり、1.0を久しぶりに超えた6月以来、連続で1.0を超えている。3ヵ月の移動平均ではなく、単月のB/Bレシオで見ると4月以来5カ月連続で1.0を超えている。日本市場は回復がまだ遅れているが、世界市場における日本製半導体製造装置は間違いなく受注が増え、回復基調にあるといえそうだ。
(2009/09/30)