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日本の半導体が最も早いペースで回復に向かっている

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7月における世界の半導体売り上げは、対前月比5.3%増の182億米ドルに上昇した、と米SIA(半導体工業会)が発表した。この数字は3ヵ月の移動平均で表わしたものだが、5ヵ月間連続して上昇基調にある。

Worldwide Semiconductor Revenues


この上昇基調は民生分野での需要が回復しつつあるため、とSIA会長のGeorge Scalise氏は言う。「ノートパソコンや携帯電話のような民生品がこのゆっくりした回復を支えている。企業によるIT製品は企業がまだ購入を控えており、買い替え需要は長くなっている」と同氏は分析している。

これを地域別にみると、月ごとの回復の度合いは日本がもっとも力強く、対前月比で7.9%増と他の地域よりも高い。月ごとではなく、直近の3ヵ月ごとに比較しても、5〜7月期は2〜4月期に比べて25.2%増と平均の15.5%増と比べて日本は高い。


Worldwide Semiconductor Revenues


ただし、対前年で比べると世界全体は18.2%減とまだ前年並みには回復していない。日本も21.6%減とまだ回復には至っていないが、回復の歩みは日本が最も早い。

(2009/09/01)

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