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4ヵ月連続1.0を超えている半導体製造装置のB/Bレシオ

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SEAJ(日本半導体製造装置協会)は2009年7月分のB/Bレシオ(販売額に対する受注額の比)が3ヶ月間の移動平均値で1.34となったことを速報していたが、このほどその詳細を発表した。B/Bレシオが2カ月連続1.0を越えたからといって景気が回復したとは言えない。あくまでも受注が増え始めている状況を表しているだけである。

半導体製造装置 日本性装置 受注高/販売高


とはいえ、受注額は着実に増え、3ヵ月の移動平均値ではなく、1ヵ月ごとのB/Bレシオで見ると4月以来、4ヵ月連続1.0を超えている。最近のB/Bレシオの変則的な数字は3月に0.30という低い値を記録したため、3カ月移動平均ではこの3月の数字を5月まで引きずっていたことによる。

受注額と販売額をみると、ともに少しずつではあるが回復しつつある。7月の受注額は504億7100万円と対前年同月比で-46.3%となり、減少幅が減ってきつつある。4月は-67.5%、5月-64.7%、6月-47.4%だった。受注額の絶対値も6月の受注額494億5900万円より2%増加した。

7月の販売額は、前年同月比-47.4%の367億6000万円になり、回復基調にある。4月-71.9%、5月-70.0%、6月-63.7%だったから、減少額の幅は大きく縮まった。これは季節変動の影響により7月の販売額は6月の販売額よりも例年なら20〜30%程度落ちるのであるが、今年はほとんど落ちていない。6月は367億7400万円だった。


半導体製造装置 日本性装置 受注高

半導体製造装置 日本性装置 販売高


8月以降はどうか。前年の8月は7月よりも6.8%増えているため、今年もその程度の伸びは期待される。

(2009/08/31)

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