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SEAJの半導体製造装置のB/Bレシオは2ヵ月連続で上昇、3月は0.70に

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日本半導体製造装置協会(SEAJ)が最近発表した3月の製造装置のB/Bレシオ(販売額に対する受注額の比)は、3ヵ月の移動平均で0.70となり、上昇傾向を見せている。B/Bレシオこの1月に0.37ととてつもない最低値を記録した後、2月に0.52とやや上向き、3月に0.70という数値になった。まだ、販売額よりも低い受注額ではあるが、上向いていることは事実である。

半導体製造装置 日本市場


日本市場における受注額(3ヵ月の移動平均ではあるが)は昨年来ずっと落ち込み続けており、1月にはここ数年で最低の111億5300万円を記録した。2月は125億9000万円、3月には181億4400万円と増えてきた。対前年比でみると、1月の-83.1%から2月の-79.2%に対して、3月には-67.9%へと上昇傾向を見せている。


半導体製造装置 日本市場 受注高合計


販売額は2月に157億9800万円という、ここ数年の最低値を記録した後、3月には330億5000万円と増加した。昨年の実績値と比べると3月はまだ-71.2%とぐっと低いが、対前年比でみても2月の-75.4%よりはましになった。


半導体製造装置 日本市場 販売高合計


この様子は北米の製造装置市場も同様な傾向を示し、そのB/Bレシオは、1月0.47、2月は0.49だったが、3月には0.61を示している。デバイスでは着実に在庫調整が終わり、実需を表し始めたと言われているが、製造装置も少しずつではあるが回復の様子が表れてきたといえそうだ。


(2009/05/19 セミコンポータル編集室)

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