2020年7月20日
|長見晃の海外トピックス
新型コロナウイルスによる累計感染者数は金曜17日昼前時点、世界全体で1367万人を超え、ブラジルやチリ、ペルーなど中南米そしてインドでの感染拡大が続いている。コロナ禍での各地鈍い経済再開、注目の中国の4-6月GDPも前年同期比3.2%増と弱含みである。半導体関連で、コロナに加えて米中摩擦が覆う中、市場での優位および新たな業容開拓を狙ったM&A(合併と買収)の動きが活発化してきている。M&Aの嵐が吹きまくった2015年〜2016年の状況再来なるかの感じ方がある。Analog DevicesがMaxim Integratedを$21 billionと近年のトップ3に入る規模の買収、Texas Instruments(TI)に次ぐアナログICs第2位を固める動きはじめ、いくつかに注目している。
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2020年7月13日
|長見晃の海外トピックス
新型コロナウイルスによる累計感染者数は金曜10日昼前時点、世界全体で1210万人を超え、9日集計分で過去最多となる一方、米国は一部の州で増加が続き、インドや南アフリカなど新興国では1日あたりの記録を更新している状況である。半導体関連のいろいろな切り口で継続する米中摩擦の波紋が一層色濃くなっている。中国の市場の大きさはともかく、最先端半導体fabはじめ米国半導体のリーダーシップを重ねて強調する米国はまた、Huaweiなどへの圧力をさらに加えるとともに、先端製造装置に加えて今度はEDAツールの遮断を図ろうとしている。中国の方は、半導体の自立化に向けて国家ファンド主導の資金注入の動きが活発化、米中ブロック化が進む一途である。
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2020年7月 9日
|津田建二の取材手帳
SPIフォーラム「第2世代に突入した5Gテクノロジー」をウェビナー形式で7月29日(水)に開催する。開催理由は、5Gに関して、誤った情報が氾濫しているからだ。欧州では、「5G電波が新型コロナを巻き散らかしている」といったデマが飛び、実際に5G基地局が放火された、という事件が起きた。国内では、「日本は5Gで周回遅れ」や「2時間の映画を3秒でダウンロードできる」、「5Gで負けたから6Gで先行しよう」といった誤解に満ちた情報が飛び交っている。
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2020年7月 7日
|泉谷渉の視点
半導体製造装置業界は、5G高速移行およびテレワーク拡大などを背景に、一気に拡大するデータセンター投資に大きな期待を寄せている。2020年のデータセンター投資については、どんなに少なくても12兆円は投入されると予想されているが、このうち約40%が半導体分野に充てられるため、コロナで苦しむ世界情勢の中にあってまさに干天の慈雨が降り注いでいるのだと言えるだろう。
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2020年7月 6日
|長見晃の海外トピックス
新型コロナウイルスによる累計感染者数は金曜3日昼前時点、世界全体で1080万人を超え、1日の新規感染集計が過去最多となる勢いである。経済活動が再開に向かう一方、感染拡大懸念が各地各様に高まっている。そんな中、米国・Semiconductor Industry Association(SIA)から月次世界半導体販売高が発表され、この5月について$35.0 billion、前月比1.5%増、前年同月比5.8%増、と先行きの不安定性をはらみながらも今年の1月から$35 billion前後を安定に小幅に推移する見え方である。米国での半導体製造を巡る議論、在宅の従業員および学生が焚きつけるデータセンター向け半導体需要、そして中国関連など現下の半導体関連の動きを追っている。
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2020年7月 3日
|服部毅のエンジニア論点
安倍首相が議長として「自由で公正な貿易の重要性」を訴えた20カ国地域首脳会議(大阪
G20サミット)の閉幕を待っていたかのように、経済産業省は、2019年7月1日に「大韓民国向け輸出管理の運用の見直しについて」という通達を突然発表し、「フッ化水素、レジスト、フッ化ポリイミド」の韓国への輸出管理強化を決めた。
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2020年6月29日
|長見晃の海外トピックス
新型コロナウイルスによる累計感染者数は金曜26日正午時点、世界全体で953万人を超え、世界最多の米国では増勢止まらず240万人に達して、テキサス州では経済再開を中断している。その中、半導体業界関連では、最先端技術&新製品に関わる動きが見られて、まずは恒例、スーパーコンピュータの計算速度を競うランキング「TOP500」がこのほど更新されて、我が国の「富岳」が抜け出た首位を獲得している。「地球シミュレータ」、「京」に続く快挙の理解である。米アップルは、パソコン「Mac」に自社開発のCPUを搭載すると発表、2006年に米インテル製を採用して以来で波紋を呼んでいる。中国のメモリ半導体のさらなる国産化に向けた動きも見られている。
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2020年6月22日
|長見晃の海外トピックス
新型コロナウイルスによる累計感染者数は金曜19日、世界全体で840万人を超え、前日18日には1日当たりで過去最多となる15万人以上の新規感染者が確認されて収束の兆しは見えない、と世界保健機関(WHO)より警鐘が鳴らされている。半導体業界関連でも、コロナ・インパクト打開に向けて生活がどう変わるか、いろいろ巡らす頭の中で培った技術で切り開きを図り、役立つ新製品の打ち出しが行われている。世界半導体販売高の今年の伸びの読みも、小幅なプラスとマイナスが並んで、落ち着かない現状を反映している。
半導体製造装置のこの5月の世界billingsが、前月&前年比ともに伸ばして現下を照らす材料となっている。模様眺めの今の見方&動きをまとめている。
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2020年6月15日
|長見晃の海外トピックス
新型コロナウイルスによる累計感染者数は金曜12日、世界全体で740万人に達し、経済再開で新規感染が加速、中南米など新興国が8割を占めている。
我が国では"東京アラート"は解除されたものの収まってはおらず、世界各地それぞれの警戒感が引き続いている。WTOトップ人事、デジタル通貨など米中対立摩擦に暇なく、TSMCに続いて米欧企業がその板挟みになる場面が見られている。英国政府との関係継続に向けたHuawei、そのHuaweiとのビジネスが米国政府に断たれても他の顧客で穴埋めできるとするTSMC、そして世界の半導体リーダーシップ確保に向けて議会の出資支援を働きかける米国半導体業界、と波及する米中摩擦の狭間で揺れる様々な動きに注目している。
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2020年6月 9日
|泉谷渉の視点
いまや怒り狂っており、目もうつろな米国のトランプ大統領は、民主党のバイデン元副大統領に追撃されている大統領選の状況もあって、中国叩きの路線をさらに強めている。いよいよというか、とうとうというか、5月15日は米国製の製造装置を使った半導体について中国ファーウェイ(華為科技)向けの輸出禁止を発表した。これに促されるようにして、台湾TSMCはファーウェイからの新規受注を停止したのだ。これはある種、大変なことである。
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