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2008年4月

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通常の2次元映像から3次元映像を創り出す立体テレビ

通常の2次元映像から3次元映像を創り出す立体テレビ

前評判で、松下電器産業の150インチのプラズマディスプレイ(写真1)や、厚さ0.3mmと薄いソニー11インチ(写真2)、および27インチの有機ELテレビなどが注目されていた、Display2008では、それらのブースに人だかりはあった。しかし、従来のビデオ映像や通常のテレビ映像から、立体映像を創り出すという、2次元-3次元変換技術にも多くの人だかりが見られた。昨年10月26日にこのコラムで紹介したSeeReal社の立体映像ディスプレイでは3列にも渡る長蛇の列が出来ていた。 [→続きを読む]

半導体製造装置のB/Bレシオは最悪の0.73まで低下

半導体製造装置のB/Bレシオは最悪の0.73まで低下

日本製半導体製造装置のB/Bレシオ(販売額に対する受注額の比)が0.73と先月の0.85からが0.12ポイントも減少した。B/Bレシオは3ヵ月の移動平均で表わされた数字であるため、急激に落ちることはない。しかもここ2ヵ月くらいは比較的緩やかな減少を示してきた。しかし、今回の落ち込みはきつい。 [→続きを読む]

ビッグニュースはAppleが買収を仕掛ける、その狙いは?

ビッグニュースはAppleが買収を仕掛ける、その狙いは?

先週は、半導体各社から決算発表があった。NECエレクトロニクスはようやく50億円という利益を計上したが、研究開発費を抑えてぎりぎりでひねり出したといわれる黒字であり、売り上げは予想値よりも減少しており健全な経営状態とはまだ遠い。エルピーダは2004年11月の株式上場以来初めてという赤字250億円を計上した。DRAMの値下げ合戦の影響が大きい。決算発表は各紙に任せるとして、実は海外でAppleがらみのビッグニュースがあった。 [→続きを読む]

半導体産業の変革期における国家プロジェクトのあり方とは何か

半導体産業の変革期における国家プロジェクトのあり方とは何か

ASETのマスクD2I成果報告会に出席した。マスク技術は、微細化に必要なリソグラフィ加工技術の中の重要な技術の一つである。これまで、光の波長193nmというArFレーザーを光源にし、液浸や高NAレンズ、高解像技術などを駆使して露光波長よりもずっと短い45nmの加工を実現してきた。マスク上にICパターンを描く場合も、波長の短さを考慮してOPC補正を行いながら、パターンを描いてきた。 [→続きを読む]

2μm厚のGaAsエピをCMOSICに集積したLEDプリントヘッドを沖が月産20万個量産

2μm厚のGaAsエピをCMOSICに集積したLEDプリントヘッドを沖が月産20万個量産

CMOSドライバICの上にAlGaAs LEDを搭載したLEDプリントヘッドを、沖デジタルイメージング(Oki Digital Imaging Corp www.odij.co.jp/indexe.html)が月産10〜20万個量産していることを、INC4 (Fourth International Nanotechnology Conference on Communication and Corporation)において明らかにした。 [→続きを読む]

遅ればせながら設立にこぎつけたフラッシュ合弁のNumonyx

遅ればせながら設立にこぎつけたフラッシュ合弁のNumonyx

米Intel社のNORフラッシュ部門と伊仏合弁のSTMicroelectronics社のフラッシュメモリー部門が合併して新たにNumonyx社を設立することが決まっていたが、このほどようやく設立にこぎつけ、日本法人ニューモニクス・ジャパン合同会社もほぼ同時に立ち上げた。サブプライムローン問題の影響で資金調達が難しくなっていたため、正式な設立も遅れたが、2008年第1四半期内(3月末)には設立するという約束通りにはなんとかこぎつけることができた。 [→続きを読む]

トリッキーなトランジスタの研究が未来を拓くだろうか

トリッキーなトランジスタの研究が未来を拓くだろうか

第4回国際ナノテクノロジー会議(INC4)に出席した。More MooreやMore than Moore、Beyond CMOSなど、ナノエレクトロニクスと称する分野の会議ではあるが、20年前の国際固体素子コンファレンスやIEDM(国際電子デバイス会議)などを思い出すような発表が多かった。当時は、半導体トランジスタが高速になればスーパーコンピュータやメインフレームコンピュータができると研究者やエンジニアは信じていた。 [→続きを読む]

環境対策の決め手となるか、パワー半導体

環境対策の決め手となるか、パワー半導体

先週は、日本ビクターの国内向けテレビ事業の撤退というニュースがもっとも衝撃的だった。日本で初めてテレビを作り、「イ」の文字を画面に映し出した高柳健次郎、元浜松工業高校(現在の静岡大学工学部)助教授は、戦後日本ビクターに移り、テレビ事業を創出した。今でも日本ビクターといえば高柳健次郎氏の名前が脳裏に浮かぶ。 [→続きを読む]

英国特集を終えて;一言でいえばイノベーションを推進している英国

英国特集を終えて;一言でいえばイノベーションを推進している英国

英国と日本との通商が始まって今年で150年たつそうだ。今回の英国特集で、ハイテク地域の集中する代表的な街である、ケンブリッジのケンブリッジ大学は来年創立800年を迎え、ブリストル大学も創立100年を迎える。歴史的にはブリストル大学は若い。 [→続きを読む]

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