セミコンポータル
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2008年3月

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イノベーティブな技術を持つベンチャー企業を紹介してきた。どの半導体チップも世界中の競合製品と比べると、性能、機能、価格などの点できらりと光るものがある。こういったイノベーティブな企業は英国でしか生まれないのだろうか。いや、決してそのようなことはない。英国は、イノベーティブな技術を持つベンチャー企業を生み、育成する仕組みを導入したからこそ、できるようになった。官民を挙げて、民間企業が自由に参入し、世界のメーカーと競争できる仕組み、すなわちサッチャー改革を継続してきたことがそのカギとなっている。 [→続きを読む]
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古くて新しいビジネスとして電源IC、最近ではパワーマネジメントICと呼ばれる分野にも新規のベンチャーが挑戦している。もちろん、このような確立した分野では生半可な技術を持っていてもベンチャーとしてはやっていけないため、従来のスイッチング電源よりも安く、しかもノイズを出さず、効率もシリーズ電源よりも高いという、「いいとこどり」の電源レギュレータ、AC-DCコンバータをケンブリッジのベンチャー、CamSemi社が開発した。 [→続きを読む]
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半導体製造装置のB/Bレシオが再び下降曲線を描き始めた。2月時点でのB/Bレシオ(販売額に対する受注額の比)が0.85と前々回の0.99、0.91から下降傾向がはっきりしてきた。当初の見通しのとおり、今年の製造装置市場は気を引き締めてかかる必要がある。 [→続きを読む]
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ディスプレイモニターやプロジェクタと、パソコンを従来のRGBコネクタではなく、ごく一般的なUSBコネクタでつなげられるようなUSBアダプタ(写真11)が街で手に入るようになってきた。このUSB-RGB変換アダプタの心臓部にある半導体チップは、英国ケンブリッジに拠点を置く創立5年目ベンチャー、Display Link社が設計したものであることを知っている人はどれほどいるだろうか。 [→続きを読む]
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大学発ベンチャーとして苦労しながら、当初の志を全うしようとしているファブレス半導体メーカーがある。2000年創立の若いToumaz Technology社は、ロンドン大学インペリアルカレッジをスピンアウトして出来た会社だ。これからの医療向け半導体チップを開発する。ロンドンの西北オクスフォードに近いAbingdonに位置し、スタッフはわずか35名、そのうちエンジニアは25名という技術志向の企業である。 [→続きを読む]
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ロンドンとバースを結ぶ三角形の頂点あたりにサエンセスタ(Cirencester)という街がある。ここも、2000年ほど前、ローマ人に支配されており、城壁に囲まれた街だった、とInnovision Research & Technology社のCEO David Wollen氏は言う。同氏はRFID(radio frequency identification)を中心としたNFC(短距離通信)半導体ファブレスおよびIP企業のトップである。RFIDはすでに切符の改札や、フェリカカードなどに使われてきた実績があるが、今第2世代に向かっている。古い技術を元に新しい技術へと移り変わろうとしている。 [→続きを読む]
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アーム代表取締役社長の西嶋貴史氏がそのビジネスモデルについてセミコンポータル主催の半導体ビジネス戦略セミナーで語った。「ARM IPビジネスモデルの半導体産業における意味」と題する講演の後半をお届けする。 [→続きを読む]
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アームは32ビットマイクロプロセッサを始めから開発してきたが、チップとはせずにIPコアとして販売してきた。当初は資金がないためプロセッサIPコアのライセンス販売というビジネスモデルを展開してきたが、結果的にこれが大当たりした。2007年までにARMコアを搭載したチップは累計で100億個を超えたという。アーム代表取締役社長の西嶋貴史氏がそのビジネスモデルについてセミコンポータル主催の半導体ビジネス戦略セミナーで語った。講演の題名は「ARM IPビジネスモデルの半導体産業における意味」である。 [→続きを読む]
PV市場が熱くなって来た。PVはフォトボルタイック(Photovoltaic)という英語の省略形である。別の言い方ではソーラーバッテリーあるいは太陽電池ともいう。最近、PVが新たに舞台の中央に登場して来たのはグリッドパリティが視野に入ったためだといえよう。 [→続きを読む]
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先週のニュースで最大のトピックスは、日本にもファウンドリビジネスにしっかりとした軸足を置くメーカーが出てきたことであろう。エルピーダメモリは、DRAMの価格低下の激しい動きに対して、UMCと提携してファウンドリビジネスに進出することを決めた。価格変動の激しいメモリー事業と比較的安定なファウンドリ事業の両方を持つことで、経営を安定させるという狙いがある。 [→続きを読む]

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