半導体製造装置の世界販売額が伸びなくなってきている。SEMI、SEAJ,SEMIジャパンが共同でまとめた9月分の「Worldwide SEMS Report」によると、9月の対前年同期比はついに0.4%まで落ちた。昨年10月の35.6%という伸びをピークに徐々に伸びが低下してきた。9月はほぼ横ばいになった。

ここ半年（4〜9月）の累計でみると7.7%増とかろうじて成長しているように見えるが、半年で成長した地域は台湾と中国、日本だけである。日本はわずか1.8%しか伸びていないためほぼ横ばいといえる。北米、欧州、韓国、その他はすべてマイナスになっている。台湾だけが突出して、半導体投資意欲が高い。

台湾で装置への投資意欲が旺盛であることはファウンドリやメモリーなどウェーハを大量に処理する製造装置が伸びを支えてきたといえる。裏返して言えば、非メモリーは製造装置の伸びは鈍っているかもしれない。当分、製造装置の伸びには期待できない。