WSTS、今年の世界半導体市場を15.4%成長の7280億ドルと上方修正
世界の半導体市場は2025年第2四半期(2Q)も好調に推移している、とWSTS(世界半導体市場統計)が発表した。世界の半導体各社から2025年4~6月期の決算報告がほぼ出そろい、WSTSの見積もりにも確度が増すことになる。第2四半期(2Q)販売額は前年同期比(YoY)20%増の1800億ドルとなった。これで25年前半は、YoY18.9%の3460億ドルとなった。
図1 世界半導体市場の四半期ごとの推移 出典:WSTS
WSTSは半導体製品を、アナログIC、ロジックIC、メモリ、マイクロ、ディスクリート、光エレクトロニクス、センサと分類しているが、製品別で市場をリードしているのはロジックである。ロジックには標準ロジックからFPGA、GPU、アプリケーションプロセッサなどのSoCも含んでおり、極めて広い。もちろんAIチップもロジックに含まれるため、ロジックの成長率と金額が最も高い。
25年の前半での成長率では、ロジックが37%増と最も大きく、次いでメモリは20%増、センサが16%増、アナログとマイクロがそれぞれ4%増、ディスクリートが4%減、光エレクトロニクスが0.5%減となった。これらの中でマイクロはマイクロコントローラとマイクロプロセッサのみ、センサにはMEMSなどのセンサが主体で光センサは含まれていない。光エレクトロニクスに光センサが含まれ、発光、受光素子もこの仲間だ。ディスクリートにはパワー半導体や小信号トランジスタなどが含まれるが、パワー関係が8割程度だという。
ロジックとメモリが大きく成長しているのは、AIデータセンターのインフラやエッジAIの応用製品などがけん引しているからだとWSTSは見ている。WSTSは正確な数字を公表していないが、ロジックだけでも2025年は年間で2700〜2800億ドル、メモリも2000億ドルと金額も大きい。
2025年5月に韓国釜山で開催された春季半導体市場予測会議での予想では、YoY 11.2%増の7008.74億ドルであったが、今回の前半における販売額からYoY 15.4%増の7280億ドルに上方修正した。それに伴い26年も上方修正し、9.9%増の8000億ドルと予想した。8000億ドルの大台に乗るのはこれが初めてとなる。


