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今年の半導体IC市場は24%成長、と上方修正続く

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今年の半導体IC市場は21%成長になりそうだというWSTSの予測に続き(参考資料1)、米市場調査会社IC Insightsも今年の3月での予想19%成長(参考資料2)から24%成長へと上方修正した。実は3月でも1月時点での12%成長から19%成長へと上方修正していた。多くの市場調査機関は、今年は需給関係のひっ迫が続くため、上方修正の繰り返しが起きるようだ。

Top-10 IC Products Ranked by 2021F Sales Growth Rate

図1 2021年に成長が見込まれるIC上位10製品 出典:IC Insights


IC InsightsはどのようなICが成長するのか、という視点で33種類のIC製品に分類し、それぞれの成長率を見積もった(参考資料3)。図1は、それらのIC製品の内、成長率の高い上位10製品をまとめた表である。IC Insightsは、出荷数量、平均単価(ASP)、2020~2025の平均成長率などを考慮して求めたとしている。

最も成長率が高くなると見込まれた製品は、産業用の専用ロジック製品で47%成長を見込んでいる。車載向けのロジックとアナログIC、通信用、民生用のロジックICとアナログICが目立つが、メモリも32%と大きく成長する。

DRAMは41%成長が見込まれているが、これはビット単価の値上がりによるところが大きい。Gb(ギガビット)単価では2020年第4四半期の39セントから28%上昇し、2021年第2四半期には50セントに値上がりしていることから21年通期では41%成長すると見ている。昨今の半導体不足からDRAMのビット単価は21年後半も続き、高止まり状態になると見ている。

NANDフラッシュは上位10品目には出ていないが、22%成長が見込まれている。NANDのビット単価は、2020年第1四半期から2021年の第1四半期に26%も下落したが、第2四半期には単価を維持し、後半には値上がりが予想されている。

アナログICは、2019年に前年比で8%減となり、20年に3%増と少し盛り返したが、21年は出荷数が20%増、金額ベースで25%増が見込まれている。平均単価は4%上がる見込みである。特に車載向けは31%増が見込まれている。

ロジックIC全体は24%成長と同社は予想している。特に特定用途向けの成長率が高く、産業用の47%増に続き、車載用39%増、民生38%増と続いている。汎用ロジックではディスプレイドライバICが31%増となっている。ロジックIC全体では出荷数量は30%成長するが、単価が3%値下がりすると見ている。

IC全体では、出荷数量は21%増え、平均単価も2%値上がりになることから、全体で24%成長と見込んでいる。

参考資料
1. WSTS、2021年の世界半導体市場が50兆円を軽く突破の20%成長と予測 (2021/06/09)
2. 21年の世界半導体市場、固く見ても19%成長へ、IC Insightsが上方修正 (2021/03/11)
3. IC Insights Raises Its 2021 Worldwide IC Market Forecast to +24% (2021/06/16)

(2021/06/16)

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