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2020年は半導体業界で史上2番目に大きな買収金額になりそう

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2020年の企業買収金額は9月までに市場第2位の631億ドルになる、と市場調査会社のIC Insightsが発表した。これまで2015年の1077億ドル(約11兆円)が年間では最高額だったが、今年はそれに次ぐ金額になる。特に、NvidiaのArm買収金額400億ドルが大きい。

Value of Semiconductor M&A Agreements

図1 2020年は史上2番目の買収金額になりそうだ 出典:IC Insights


2020年7月にはAnalog DevicesがMaxim Integratedを買収することを決めた。この金額も210億ドルと2兆円を超えた。この二つの買収で2020年の買収額は史上2番目の規模になった。この2件が極めて大きく、それ以外は新型コロナウイルスの影響で経済活動が停滞気味だった。加えて米中貿易戦争によって、両国とも自国の半導体産業を守ることに腐心しており、M&Aには結び付きにくかった。

今回のNvidiaによるArm買収が完了すれば、400億ドル(約4兆2000億円)は過去最高の買収金額となる。

これまで最高だった2015年は、AvagoによるBroadcomの買収、NXPによるFreescale Semiconductor の買収、IntelのAltera買収、Infineon TechnologiesのInternational Rectifierの買収など多くのM&Aが見られた。この中で最大の買収金額は、AvagoがBroadcom(Corp.)を買収した370億ドルである。しかし、Avagoの方が企業規模は小さく、知名度も低かったため、合併した会社をBroadcom Ltd.と名付けた。現在はBroadcom Inc.になっている。

2016年には、QualcommがNXPを390億ドルで買収することを提案していたが、中国当局が認めず、買収は認められなかった。これがもし認められていれば2015年と16年はそれぞれ11兆円規模の買収額になっていた。

今回のNvidiaによるArm買収も難関は英国と中国であろう。英国に関しては、雇用を増やすことやケンブリッジにAI研究センターを設立することを表明しているため、実質的に英国政府との交渉は終わっているようだ。しかし、中国のArm Chinaとはギクシャクした関係が残っており、買収が不発に終わる可能性も否定できない。

(2020/10/01)

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