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半導体・FPD製造装置が2008年度レベルまで戻るのは2011年度とSEAJが予測

日本半導体製造装置協会(SEAJ)が理事・監事会社20社によって、日本製の半導体製造装置とFPD製造装置の2011年度までの需要動向についてまとめた。さらに日本市場の需要動向についてもまとめた。それによると日本製製造装置は2011年度になってようやく2008年度のレベルを超え、2007年度の市場規模には当面達しないという見通しだ。

日本製半導体・FPD製造装置の需要動向

日本製半導体・FPD製造装置の需要動向


日本市場での半導体・FPD製造装置の販売動向
日本市場での半導体・FPD製造装置の販売動向


SEAJによると、2009年度における日本製の半導体製造装置およびFPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置の世界市場は37.4%減の8131億円だが、日本市場は50%減の3214億円になると見込んでいる。このうち、半導体製造装置だけを見ると、その世界市場は29.2%減の5631億円だが、日本市場は61.7%減の2134億円になると見込んでいる。


日本製半導体製造装置の市場動向
日本製半導体製造装置の市場動向


半導体製造装置の日本市場動向
半導体製造装置の日本市場動向


これら製造装置の市場動向には、半導体デバイスの市場動向が大きく左右する。SEAJはWSTS(世界半導体市場統計)をベースにして予測しており、2010年度、2011年度はプラス成長に向かうことはWSTSをベースに判断している。それによると、半導体デバイスの市場は確実に回復基調にあり、例えば2009年の半導体市場は春には21.6%減と予想していたが、秋には10.1ポイントも上方修正し、11.5%減に留まると見ている。

この勢いは今後もプラス成長となって続くが、そのカーブは緩やかな成長曲線を描くと見られている。これを受けて半導体製造装置もFPD製造装置も緩やかに回復していくと予想されている。

(2010/01/12)
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