Semiconductor Portal
SPI Market Seminner

» セミコンポータルによる分析 » 産業分析

Intel、18Aプロセスをスキップして14Aに集中するかどうかを考え中

Intelは、1.8nmプロセスに相当する18Aプロセスを新規ユーザーにサービス提供することを止め、14Aプロセスに集中するかどうかをCEO(最高経営責任者)のLip-Bu Tan氏が考え中だと通信社のロイターが報じた。18Aプロセスは、今年年末に生産する新型CPUの「Panther Lake」に使う技術。

Intel Lip-Bu TanCEO

図1 IntelのCEOであるLip-Bu Tan氏 出典:Intel Foundry Direct Connectのキーノート


もしTan CEOが14Aにリソースを集中させるなら、TSMCのN2プロセスより進んだプロセスになる。そうなればAppleやQualcommという重要な顧客を獲得できるようになる。14AプロセスはGAA(Gate All Around)トランジスタの構造をやや微細にするだけではなく、裏面電源配線構造を採用した新しい半導体チップとなる。裏面配線電源はウェーハの張り合わせ技術で作る。

もし18Aプロセスを中止することになれば、損失計上は間違いないだろうとみる。これまで18Aの開発に数十憶ドルを費やしてきたが、中止すれば十億ドルまで行かなくとも数億ドルの損失計上は間違いないだろうとしている。

この話が事実かどうかをいくつかのメディアがIntelに正式に確認すると、「仮定の話や市場の推測の話にはコメントできない」としている。Intelの18Aプロセスの主要顧客はIntel自身であり、外部の顧客を取れていないようだ。というのはこれまでのIntelの新プロセスは実際に使える時期が遅れることが常態化していたためだ。顧客としてはプロセスの遅れは製品計画を台無しにするため受け入れることができない。それなら納期が確かなTSMCを使うことになる。

Electronics Weekly.comによると(参考資料1)、TSMCの2nmプロセスは、AppleやMediaTek、Qualcomm、AMD、Broadcomがすでに契約サインを交わしており、これからの顧客がすでにいると見られる。また、同メディアの名物編集記者のDavid Manners氏によると、TSMCの2nmプロセスの歩留まりはかなり高く、25年末には月産5万枚wpm(wafers per month)の生産能力を持つようになり、26年末には月産12万〜13万wpmの生産能力を持つようになると見ている。


参考資料
1. David Manners, “Intel may stop marketing 18A to foundry customers”, Electronics Weekly.com, (2025/07/02)
2. “Intel’s new CEO explores big shift in chip manufacturing business”, South China Morning Post, (2025/07/02)

(2025/07/03)
ご意見・ご感想