「TELの社員は素晴らしい、今後も共同可能」Applied MaterialのCEO
東京エレクトロン(TEL)はApplied Materialsと間の経営統合契約を解消すると発表した。Applied Materialsも東京エレクトロンとの経営統合の解消に合意したと発表した。いずれの当事者にも解約金は発生しないとしている。
米国(DOJ)は、両社が各関連規制当局に提出している改善策は経営統合に伴う競争の消失を補うには不十分との見解を示した。この見解を受けて、両社は経営統合を遂行できる見込みはまずなくなったと判断した。
Appliedの社長兼CEOであるGary Dickerson氏は、「経営統合が政略を加速するチャンスになると見ており、それに向けて努力してきた。この道が閉ざされたことは残念だが、既存の成長戦略は強力だ。これまでも前向きの成長戦略を常に追い続け、目標に向けて大きく前進してきた」と述べている。
さらに、「このプロセスを通して、結果を出すことに注力して生きた社員みんなに感謝の意を表したい。精密材料生産技術(precision material engineering)の差別化技術をさらに加速する大きなチャンスが当社にはある。顧客と投資家に向け、高い価値を創出し増加させていく」と続けている。
今後、東京エレクトロンとの共同技術開発などに関して、「これまで一緒に仕事をしてきたTELの社員は素晴らしい人たちだ。技術力も高い。これからも一緒に開発していく機会があると思う」と同氏はアナリスト向け電話会議で述べている。