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イマジネーションが輸出に大きく貢献したと英国政府からQueen's Award受賞

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英イマジネーションテクノロジーズが快調に業績を上げている。英国政府から優れた海外ビジネスの結果を残した企業に与えられるEnterprise in the International Trade部門のQueen's Award(女王陛下賞)を受賞した。イマジネーションテクノロジーズ日本法人の松江繁樹社長によると優れた技術で輸出に大きく貢献した企業として選ばれたのだという。

英国Imagination TechnologiesのホセインCEO(左)と、日本法人の松江社長

英国Imagination TechnologiesのホセインCEO(左)と、日本法人の松江社長


半導体企業向けのIPベンダーであるイマジネーションは、IntelのAtomチップセットや、Texas InstrumentsのDSPであるOMAPシリーズ、ルネサスのSoCなどに採用され、UMPC(ウルトラモバイルパソコン)、ネットブック/スマートブックや、さまざまな携帯電話、アップルのiPhoneなどに搭載されたことが評価された。世界の半導体トップ20社の中のおよそ半分の企業にライセンスされているという。

ライセンスした半導体チップは、アップル、サムスンに加え、ノキア、ソニーエリクソン、ソニー、モトローラなどの携帯電話やデルの製品に入っている。同社はグラフィックスやビデオ、地デジ受信回路、画質改善、デジタルラジオ受信回路などのIPベンダーであり、これらのIPは低消費電力を特長として、数多くの携帯機器に使われている。

無駄な計算をしない、ハードとソフトの最適化を図る、シングルコアながらマルチスレッド並列処理ができるアーキテクチャなど、消費電力を増やさず性能を上げる技術が詰まっている。

IPビジネスでは、3〜4年後になっても先端的な技術であること、半導体チップに集積しやすい技術であること、さらに市場のニーズに合致していること、などが求められる。最先端のアルゴリズムや技術を持つだけではなく、マーケティング能力も際立って高いことがIPベンダーには求められる。

(2010/04/23)

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