半導体不足の解消に向けて、議論しよう

半導体不足がいまだに続いている。この問題が表面化した当初は、問題解決には今年いっぱいはかかるだろうと見られていた。しかし、今年中ごろには来年半ば、というアナリストの見方が出てきた。さらに半導体メーカーからは来年から再来年まで続く可能性も示唆されている。なぜこれほどまでに半導体が足りなくなったのだろうか。 [→続きを読む]
半導体不足がいまだに続いている。この問題が表面化した当初は、問題解決には今年いっぱいはかかるだろうと見られていた。しかし、今年中ごろには来年半ば、というアナリストの見方が出てきた。さらに半導体メーカーからは来年から再来年まで続く可能性も示唆されている。なぜこれほどまでに半導体が足りなくなったのだろうか。 [→続きを読む]
2021年の世界半導体生産額は、前年度比20%増の60兆円は確実な情勢となっている。しかし今のところは、これを上回り、3割増という予想も出始めた。まさに爆裂の勢いなのである。2022年および2023年についても二桁成長を予想する向きは多い。すなわち、半導体産業は100兆円時代の到来がはっきりと見えてきた。自動車産業の300兆円に次ぐ存在となり、まさに今後の10年間は半導体産業が世界経済を引っ張るという展開。 [→続きを読む]
新型コロナウイルスによる累計感染者数は金曜5日午前時点、世界全体で2億4851万人に達し、1週間前から約306万人増と引き続く増え加減である。 収まる傾向の我が国と対照的に、ドイツ、ロシアなど事態悪化が伝えられている。米国・Semiconductor Industry Association(SIA)より、この9月そして7-9月、第三四半期の世界半導体販売高が発表され、ともに振り返れる限り最高を更新している。本年1-9月販売高累計も、$400 billionのすぐ手前に達して、残る3ヶ月、年間販売高$500 billion突破の可能性が色濃くなってきている。販売高最高更新の一方で、世界的な半導体の不足による重大な事態が依然各地で見られており、両立しない流れの様相を呈している。 [→続きを読む]
Appleが、2020年6月に自社のパソコンであるMac用プロセッサをインテル製チップから独自設計の「Appleシリコン」へ2年かけて移行すると発表した。そして、早くも同年11月には「M1」チップ(トランジスタ数=160億個)を採用したパソコンが続々登場した。そして、今年10月には、M1の性能をはるかにしのぐ「M1 Pro」(トランジスタ数=333億個)と「M1 Max」(同570億個)搭載の高性能パソコンMacBook Proを発表した。いずれもApple社内で独自設計し、台湾TSMCの最先端5nmプロセスで製造されている(図1)。 [→続きを読む]
新型コロナウイルスによる累計感染者数は金曜29日午前時点、世界全体で2億4545万人に達し、6日前から約254万人増とほぼ横這いの増え幅である。 我が国では感染収まり加減の中、諸々の制限が撤廃、大幅緩和の方向である。世界的な半導体の不足が続く中、各国・地域の半導体製造強化、半導体supply chainに関する米国政府の情報提出の要求、そして今後の開発に向けた最先端微細化、という現下の焦点の取り組みについて、関係各国の動きの現時点に注目している。世界の半導体製造を今や引っ張る台湾、その代表としてのTSMCの対応が目立つところがあり、製造の強化&再生を図る米国に対する駆け引き、応酬の様相が入り混じる流動的な業界構図の見え方である。 [→続きを読む]
新型コロナウイルスによる累計感染者数は土曜23日午前時点、世界全体で2億4291万人に達し、1週間前から約293万人増と4万人の増え幅である。我が国では、経済再開に向けて制限緩和あるいは撤廃が施行の運びである。昨年11月にアップルの自社開発プロセッサ「M1」搭載Macintoshコンピュータ、「Mac」が発表され、自前custom設計に向かう流れに注目したが、このほどまたアップルが、独自設計開発の「M1 Pro」と「M1 Max」の2種類の高性能半導体を性能に応じて搭載する「MacBook Pro」シリーズを発売するとしている。同じタイミングで、Googleが、初のcustom-designed Arm SoC、Tensorを搭載したPixel 6およびPixel 6 Proスマートフォンを打ち上げている。中国勢の取り組みも見られるIT大手の自前半導体開発に注目している。 [→続きを読む]
新型コロナウイルスによる累計感染者数は土曜16日午前時点、世界全体で2億3998万人に達し、1週間前から約289万人増と5万人の減り幅である。我が国では、制限緩和&経済再開と引き続きの備え&警戒が並行である。先の週末から報道が見られたTSMCがソニーと協力、そしてデンソーが加わり、日本政府が最大半分程度補助するという熊本での半導体新工場について、10月14日開催のTSMCの決算発表会にて、2022年着工、2024年稼働、と正式に表明が行われている。生産するのは回路線幅が22〜28-nmの演算用(ロジック)半導体とされているが、IC Insightsによる最新生産capacity調査結果では、最先端<10-nmの6割強が台湾であり、先々の全貌の推移&更新に注目である。 [→続きを読む]
のっけから私事で恐縮だが、かつて本稿著者は、半導体専門誌「月刊Electronic Journal 」(電子ジャーナル社発行、2015年3月号で廃刊)の編集顧問として、「Perspective」と題する巻頭コラムを長年にわたり執筆してきた。そこでは、毎月、日本の半導体政策や半導体産業への提言を執筆してきた。 [→続きを読む]
半導体産業はここに来て、100兆円の巨大市場を構築すべく、爆裂成長モードに入った。筆者は2021年の半導体生産を前年比20%増の60兆円と予測しているのであるが、この1〜6月を見る限り、予想よりははるかに上回り、前年比25%増くらいの勢いになっている。 [→続きを読む]
新型コロナウイルスによる累計感染者数は土曜9日午前時点、世界全体で2億3709万人に達し、1週間前から約294万人増と17万人の減り幅である。我が国では、"第6波"の懸念に向け引き続きの備え&警戒が呼びかけられている。米国・Semiconductor Industry Association(SIA)から月次世界半導体販売高が発表され、この8月について$47.2 billionと最高をまたまた更新、前月比3.3%増、前年同月比29.7%増である。これで、前月比は6ヶ月連続のプラス、前年比は今年に入ってからの8ヶ月連続二ケタ%増、といまだ著しい増勢を示している。先行き後退懸念が取り沙汰される中、一方では、半導体の不足&各国内製造強化からくる政治絡みの動きの波紋が引き続いている。 [→続きを読む]
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