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製造装置のB/Bレシオ、連続上昇するも1.0をまだ超えず

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日本製半導体製造装置のB/Bレシオが下げ止まったことを、11月29日のマーケット情報でレポートしたが、その読みはほぼ現実的になってきた。SEAJ(日本半導体製造装置協会)が発表した11月のB/Bレシオ(出荷額に対する受注額の比)は速報値ではあるが、0.87と先月の0.78よりも上昇した。

SEAJ 2007年11月度BBレシオ(Book-to-Bill) 日本製半導体製造装置(3ヶ月平均)

SEAJ 2007年11月度BBレシオ(Book-to-Bill) 日本製半導体製造装置(3ヶ月平均)


9月の0.73を底に少しずつ上昇、すなわち回復しつつあると見てよいだろう。10月よりも強く回復を感じるのは、受注額が10月の1270億5600万円から1299億100万円と上昇しているからである。

B/Bレシオにおいて注意しなければならないことは、単にB/Bレシオの割合値だけではなく受注額の絶対値がどう推移しているかも加味しなくてはならないことである。9月から10月ではB/Bレシオが少し上昇しただけだが、3ヶ月の移動平均で上昇へ転じたからだ。11月の移動平均でも0.78から0.87へと上昇が続いた上に、受注額の絶対値までが移動平均で上昇へ転じた。

ただし、1.0をまだ超えていない点については警戒を要する。受注が販売額を3カ月の移動平均で上回らなければ本当に回復したとはいえない。

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