半導体製造装置市場、前・後の両工程向けとも25年は2桁成長に;SEMIの見方
世界の半導体製造装置市場がこれまでの見通しから強気のプラス成長へと上方修正された。2025年の製造装置売上額は前年比13.7%増の1330億ドルになりそうだという見通しをSEMIが発表した。2025年1月では8%成長、7月には7.4%成長と見ると久々の2桁成長を予想している。この勢いで、26年は1459億ドル、27年に1560億ドルとして成長路線を予測する。上方修正の主な要因はAI需要であり、これがしばらく続くと見ている。
図1 世界半導体製造装置市場の見通し 出典:SEMI
SEMIの会長兼CEOのAjit Manocha氏は、「世界の半導体装置市場は、前工程、後工程とも強い勢いを得ており、3年連続プラス成長になりそうだ。2027年には1500億ドルという最高潮に達する見込みである」と語っている。
昨年1040億ドルという大台を突破したウェーハプロセス装置は、2025年に前年比11%増の1157億ドルになりそうだ(図2)。7月の予測では1108億ドルだったため、これも上方修正といえるだろう。26年にはさらに9%成長、27年には7.3%増の1352億ドルに成長すると見込まれる。

図2 前工程の製造装置市場、メモリの成長が大きい 出典:SEMI
後工程の装置市場では、特に半導体テスター市場が2025年に前年比48.1%増の112億ドル、またアセンブリとパッケージングでも25年は同19.6%増の64億ドルが見込まれている。この先も後工程の製造装置は成長する見込みだ。テスターは26年12.0%、27年7.1%の成長、製造装置は26年9.2%、27年6.9%成長がそれぞれ見込まれている。
これらの製造装置市場の成長は、半導体デバイスの集積度の向上と、先端パッケージ技術および異種チップの集積技術、AIチップとHBMメモリへの厳しい性能要求などによるものが大きいとSEMIは見ている。一方で、民生、産業、自動車分野は景況が軟化しているため、成長率は打ち消されてしまい、半導体市場全体が大きく伸びるわけではなさそうだ。
参考資料
1. 「25年の世界半導体製造装置市場は7.4%成長の1255億ドルを記録」、セミコンポータル、(2025/07/24)
2. 「世界半導体製造装置市場は26年に20兆円規模に」、セミコンポータル、(2024/12/11)


