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世界半導体製造装置ランキングのトップはASMLに、アプライドは首位転落

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世界の半導体装置メーカーのトップがASMLになった。これは、米国の市場調査会社VLSI Researchが2011年における半導体製造装置メーカーのランキングを発表したもの。リソグラフィ装置のトップメーカーであるASMLが78億7710万ドルを売り上げ、トップになった。


表 世界半導体製造装置メーカーランキング 出典:VLSI Research

表 世界半導体製造装置メーカーランキング 出典:VLSI Research


1位になったASMLと2位に陥落したアプライドマテリアルズとの差はさほど大きくはない。アプライドも74億3780万ドルと射程範囲にはある。

2011年におけるこれら世界トップ15社の製造装置メーカー全体の売り上げは前年比13%増の403億4770万ドルとなった。中でもASMLとニコンを合わせた総売り上げは27%という伸びを見せたとVLSIは見ている。

2011年の伸びで特徴的なことは半導体メーカーと同様(参考資料1)、企業買収による成長があった。2011年の7月にアドバンテストが米国のベリジーを買収、28%増をマークした。アドバンテストの業績増加はベリジーの買収に加え、北米でのSoCテスターの売り上げが好調だったことも寄与している。アプライドマテリアルズは11月にバリアンを買収した。表の中の13位にいるバリアンの数字には、2011年1月から10月末までの売り上げを表している。またアドバンテストの数字には7月から12月までのベリジーの売り上げを含んでいる。

VLSIによると、設備投資は主にファウンドリとロジック分野での生産能力の増強によるとしている。特に、携帯機器の強い需要に支えられて半導体メーカーが設備を強化した。一方でメモリメーカーは設備増強を抑えた。単価の下落が進み過ぎて低価格化へのプレッシャーが強く、利益を圧迫したため、半導体メーカーは装置への投資を抑えた。

参考資料
1. 2011年の世界半導体ランキングの確定値をiSuppliが発表、日亜がランクイン (2012/03/27)

(2012/03/28)

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