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2011年の世界半導体ランキングの確定値をiSuppliが発表、日亜がランクイン

世界半導体ランキングを米市場調査会社のアイサプライが発表した。これによると、1位インテル、2位サムスンの順位は変わらないが、3位には東芝を抜いて4位から浮上したTIが入った。4位、5位は東芝、ルネサスが続く。6位には前年9位から躍進したクアルコムが入り、100億ドルプレーヤーの仲間入りを果たした。

表 2011年世界半導体市場ランキングトップ25社 出典: IHS iSuppli

表 2011年世界半導体市場ランキングトップ25社 出典: IHS iSuppli


1位と2位の差は広がった。インテルが20.6%も伸びたのに対して、サムスンは0.6%しか伸びなかった。この結果、2010年にはその差は120億1400万ドルだったが2011年には201億5800万ドルに広がった。全体的に見るとメモリ、特にDRAMメーカーが沈んだ1年だった。

25位までの中で成長率が最も高かったメーカーはオン・セミコンダクターの49.6%増、次がクアルコムの41.6%増、3番目が日亜化学の34.1%増という結果だった。インテルはインフィニオンの通信部門を買収したことで売り上げ1位ながらさらに20.6%も増加した。成長した企業の中で、青色LEDに注力している日本の日亜化学が前年の28位から23位に飛躍したことは明るい材料だ。

逆に成長率が最も悪かったのは、-39.7%のエルピーダ、次が-31.5%のパナソニック、3番目がマイクロン、という順だった。このほか、メディアテックの-16.9%、インフィニオンの-15.9%、ハイニックスの-10.5%などが続く。ただしインフィニオンは通信部門をインテルに売却したため売り上げが低下しただけで財務的には悪くない。

2011年の世界半導体市場全体は、2010年の3074億7000万ドルから1.3%増の3113億6000万ドルになった。ただし、第4四半期に対前年比-5.9%となり、全体のレベルを引き下げた格好になった。総じてメモリメーカーが悪く、エルピーダのように会社更生法を適用を申請したメモリメーカーも出てきた。

躍進した企業をよく見ると、2ケタ成長した企業は買収によって優れた技術を手に入れた所が多かった。成長率の最も高かったオン・セミは、三洋半導体と、サイプレスのCMOSイメージセンサ部門を買収したことで大きく売り上げを伸ばした。2位のクアルコムも多くの企業を買収した。まずWi-Fiのアセロスセミコンダクター、さらに設計会社のRapid Bridge、自動車のワイヤレス給電のHaloIPTを買収した。さらにIDTのビデオのHQV技術とFRC(フレームレート変換)技術部門、Gesture Tekのジェスチャー認識IPを買収した。12.9%増の2ケタ成長を見せたnVidiaもソフトウエア無線ベースバンド回路とRFをもつIceraを買収した。

(2012/03/27)
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