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9月に最もよく読まれた記事はIHSの半導体10社ランキング

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2019年9月に最もよく読まれた記事は「IHSも2019年世界半導体企業トップ10社ランキング」であった。これまでもIC Insightsがトップ半導体ランキングを発表していたが、二つの調査会社で採り上げる企業が違っている。IHSのランキングは、全て売上額を合計すると半導体の市場を表すが、IC Insightsのランキングはファウンドリも含むため、市場ではなく目安となる。TSMCはどの程度の規模の半導体メーカーなのかを知るためであり、これによって製造装置・材料メーカーの役に立てようという狙いがある。

次によく読まれた記事は、「中国YMTCが64層3D-NANDフラッシュを年末までに量産開始」である。これは米中貿易戦争によって中国半導体業界が自力ですべてを開発するための第1弾としてYMTCが発表したニュース。

第3位の「日米半導体製造装置市場、底を打ったことはほぼ確実に」では、日米製の半導体製造装置市場のSEMIとSEAJの数字と、メモリおよびファウンドリの動向から、そのような予想が立てられそうであることを紹介した。

第4位の「ディープラーニング学習にはウェーハ規模の巨大なチップが必要」は、かつてのウェーハスケールLSIは失敗したが、ウェーハ規模でもニューラルネットワークのモデルで形成されていると、ニューロンの信号線が多少切れていても迂回路が使える、あるいは他のニューロンの影響によって、切れた信号線は無視できる、といった神経ネットワークならではのメリットについて紹介した。

第5位「Micronがメモリ不況中にNANDフラッシュ工場を拡張する理由」は、MicronがシンガポールのNANDフラッシュ工場を拡張する意味について紹介した。従来は生産量を増やすのが目的だったが、メモリセルを3次元に64層以上も集積するために必要な装置を揃えるには、工場の床を拡張するしかないのが、その理由だ。

(2019/10/02)

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