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半導体パッケージング材料市場、CAGR 5.6%で成長

半導体パッケージング材料市場は、2023年から2028年にかけて年平均成長率(CAGR)が5.6%で推移していくことをSEMI、市場調査会社TechcetとTechSearch Internationalの3者が発表した。半導体材料に強いTechcetと、半導体後工程を得意とするTechSearch Internationalが世界の半導体パッケージング材料市場を調査した。

Global Packaging Materials Market, 2023-2028 / SEMI、Techcet、TechSearch International

図1 半導体パッケージング材料の市場推移 出典:SEMI、Techcet、TechSearch International


「半導体パッケージ用の材料市場は2023年に前年比15.5%減と沈んだが、24年には回復、25年までに260億ドルに達するだろう」。このように予測するのは、Techcetの社長兼CEO(最高経営責任者)のLita Shon-Roy氏。ここでの材料とは、サブストレートからリードフレーム、ボンディングワイヤー、封止材料、アンダーフィル材料、ダイアタッチ材料、ウェーハレベルパッケージの絶縁材料、ウェーハレベルメッキ薬品を含んでいる。

図1に見られるように、パッケージ材料の中ではサブストレートが最も大きい。「特に
FC-BGA(Flip Chip Ball Grid Array)用の基板の成長率が最も高く、FC-BGA/LGA(Land Grid Array)パッケージ基板(サブストレート)は2023年から2028年にかけてCAGR 7.6%で成長するだろう」とTechSearch InternationalのJan E. Vardaman氏は語る。同氏は、「WLP(ウェーハレベルパッケージ)の絶縁材料とフリップチップのアンダーフィル材料が伸びる材料だと述べており、結局先端パッケージの材料が伸びそうだ。

またラミネート(積層)基板も数量ベースで年率7.3%の伸びを示し、リードフレームとボンディングワイヤーもそれぞれ5.0%、6.4%の成長が予測されている。

(2024/10/02)
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