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2016年の設備投資は2%減だが上方修正したGartner

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米市場調査会社のGartner社は、2016年の半導体製造装置市場が前年比2%減の628億ドルになりそうだという見通しを発表した。Gartnerは今年の第1四半期が前年同期比4.7%減と予想していたため、若干の上方修正になる。

表1 半導体製造装置市場の予測 出典:Gartner

表1 半導体製造装置市場の予測 出典:Gartner


Gartnerは今年の第1四半期をかなり厳しく見ていたが、それほどでもなかったことが実際に確認されたため、2016年全体でも少し修正した。しかし、デバイスの市況を見る限り、プラス成長はできないだろうと見ている。パソコンやタブレット、スマートフォン、どれをとっても在庫がまだ掃けず、伸びる要素が少ないためである。

今年の需要が弱含みで進行すると見ている反面、在庫が一掃されるとまた伸びを示すだろうとして2017年は4.4%増で成長すると予測している。地域別の数字は明らかにしていないが、中国での半導体設備投資への意欲が高まっていることを無視できない。現実に半導体メーカーの買収提案や、半導体装置メーカーの買収などがあり、中国のファンドが半導体の設備投資に力を入れてくることは間違いない。だからこそ、ここ数年は中国資本の投資意欲は続くと見てよいだろう。その意味で、Gartnerが2017年、2018年ともプラス成長を予測していることは納得がいく。

また、2017年以降の成長は10nmと3D-NANDへの投資意欲と見てよい。そうするとプラス成長は確実になる。

(201605/13)

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