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日本製半導体・FPD製造装置の受注高が共に2カ月連続プラス成長

SEAJ(日本半導体製造装置協会)によると、3月における日本製半導体製造装置は2ヵ月連続で成長の1158億6200万円に回復した。製造装置のB/Bレシオは、販売高がそれ以上に伸びたため、0.95にとどまったが、決して悪い数字ではない。

図1 日本製半導体製造装置の受注高・販売高 出典:SEAJ

図1 日本製半導体製造装置の受注高・販売高 出典:SEAJ


2011年4月19日にSEAJが発表した日本製半導体製造装置の販売高は1220億3700万円と対前月比で20.9%も伸びたため、B/Bレシオとしては0.95にとどまった。地震によって、需要よりも供給が圧倒的に少ない状況が続くだろうから、受注高は今後さらに伸び、B/Bレシオとしては今後1.0を超えていくことは間違いないだろう。


図2 FPD製造装置の受注高・販売高 出典:SEAJ

図2 FPD製造装置の受注高・販売高 出典:SEAJ


日本製FPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置も受注高が2カ月連続伸びており、B/Bレシオは1.32に急伸した。これは受注高が対前月比19.1%増の330億6100万円と伸びたのに対して、販売高は同14.3%減の250億100万円に減少したためである。気になる点は、販売高が2010年12月をピークに3ヵ月連続落ちている点だ。受注高が2月に対前月比3.5%と微増だったのに対し、3月になって19.1%増と急増しているのは、震災によりサプライチェーンが崩壊し販売が追い付けなくなったためかもしれない。受注高は今後も伸びるだろうが、販売が追い付けない状況がしばらくは続くだろう。

(2011/04/19)
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