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EV化でますます進むクルマのモジュール化

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電気自動車(EV)がますますモジュール化に進みそうだ(図1)。最近のEVのバッテリパックはクルマの床一面に敷き詰める方式が主流になっている。内燃エンジン車に比べ、EVだけでもECUの数が増えることに加え、自動運転も絡んでますますECUの数が増える方向になる。モジュール化は自動車でも進みつつある。(動画あり)

EV化で大きく変わる自動車産業と半導体

図1 2021年3月に開催のSPI会員限定Free Webinar 


EVのバッテリパックを敷き詰めた車体プラットフォームだけを提供するベンチャーも登場した。車輪部分にはインホイールモータ方式を使うだけではなく、バイ-ワイヤー方式によるステアリングやブレーキ、さらにはサスペンション制御なども盛り込んでいる。このため車体プラットフォームだけでタブレットに搭載したアプリで操作できるようになっている。これを利用すると、ユーザー企業は独自デザインの車体を被せるだけで済むようになる。

またEVに使う半導体回路は、バッテリ管理システムだけではなく、インバータや、オンボードチャージャー(充電回路)なども、ECUやモジュールとして組み込まれている。ECUの数が増え続けるため、ドメインコントローラ1個でECU数個分の役割を担い、仮想化技術が導入される。EVになると、クルマのモジュール化はますます進む。詳細は図1からのビデオで述べられている。

(2021/03/26)

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