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2008年6月

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韓国のサムスンとハイニックスがMRAMの共同プロジェクトに着手

韓国のサムスンとハイニックスがMRAMの共同プロジェクトに着手

先週のニュースの中で最も目を引いたものは、サムスンとハイニックスがMRAMメモリーを共同で開発しようというプロジェクトである。しかもこの連合に大学や研究機関まで参加し、さらに韓国政府がこのプロジェクトを国家プロジェクトとして位置づけ、一部を援助するとしている。実は、韓国では国家プロジェクトとしてコンソシアムのようなチームを作ることは極めて珍しい。 [→続きを読む]

5月の日本製半導体製造装置、低迷が続く

5月の日本製半導体製造装置、低迷が続く

日本製半導体製造装置の受注・販売統計5月分が発表された。3ヵ月移動平均で算出されるB/Bレシオは、0.79と前月の0.76よりわずかに上昇したが、昨年の7月から11ヵ月連続で1を割っている。単月でみてみると、5月のB/Bレシオは1.07と、昨年の11月以来6ヵ月振りに1を超えた。 [→続きを読む]

複数の指でタッチスクリーンを操作するためのコントローラをCypressが開発

複数の指でタッチスクリーンを操作するためのコントローラをCypressが開発

Apple社が第二世代のiPhoneを発表したり、Googleが提案する無償のソフトウエアプラットフォームAndroidを使ったスマートフォンが間もなく登場し、これに対してNokiaがSymbian OSの無償化を推し進めるなど、スマートフォンが今後1~2年の間に大量に世の中に出てくる気配を見せている。スマートフォンのユーザーインターフェースの有力候補はタッチスクリーンであろうことは容易に想像できる。iPhoneを超えるタッチスクリーンを実現するチップを米Cypress Semiconductor社が3機種発表した。 [→続きを読む]

カーエレの中の新市場を切り開くNXPの自動車戦略

カーエレの中の新市場を切り開くNXPの自動車戦略

成長すると期待されているカーエレクトロニクス市場にオランダNXP Semiconductor社が遅ればせながら注力し始めた。米国市場調査会社のStrategy Analyticsの調べによると、NXPはFreescale Semiconductor、Infineon Technologies、STMicroelectronics、ルネサス、NECエレクトロニクスに続く6位だという。NXPはカーエレの中のどの市場を狙うのか。 [→続きを読む]

EDAビッグスリーに食い込み急成長するMagma社、カギは並列演算技術

EDAビッグスリーに食い込み急成長するMagma社、カギは並列演算技術

LSI設計EDA(electronic design automation)の世界ではトップスリー、すなわちCadence Design Systems、Mentor Graphics、そしてSynopsysの3社が支配している。3社だけで市場シェアは70〜80%といわれており、新規参入の機会は少ないと思われていた。しかも新規のベンチャーが起業し成長するとすぐに大手が買収してしまうという構造を繰り返してきた。このためいつまでたってもビッグスリーが市場シェアを独占するという状態が続いてきた。ここに風穴が開き始めた。 [→続きを読む]

ケイデンスがメンターを買収すると提案、メンターは拒否

ケイデンスがメンターを買収すると提案、メンターは拒否

先週のビッグニュースは、ケイデンスのメンター買収提案だろう。LSI設計・検証の世界のビッグスリーであるケイデンスデザインシステムズ、メンターグラフィックス、シノプシスの中の2社が買収合併という提案である。買収内容は、ケイデンスがメンターを16億ドルで買うというもの。この金額はケイデンスの昨年の売り上げと同額。セミコンポータルでは経済紙による日本語ニュースでもNewsEdgeの英文ニュースでも採り上げている。 [→続きを読む]

4月の半導体製造装置日本市場、明るい兆し

4月の半導体製造装置日本市場、明るい兆し

日本半導体製造装置協会(SEAJ)が日本市場における半導体製造装置の受注・販売統計の2008年4月度分を発表した。これによると、日本市場における半導体製造装置のB/Bレシオ(販売額に対する受注額の比)は昨年8月から8ヵ月連続で低調が続いたが、3月に底を打ち、4月には0.97まで上昇した。ただし、1を超えるまでは回復したとは言えず、注意が必要だ。B/Bレシオは、昨年10月から今年2月まで0.79〜0.81と低迷し、3月には0.69まで落ちた。 [→続きを読む]

500μs以上発信中電波なら100%捕捉できる可搬型リアルタイムスペアナ

500μs以上発信中電波なら100%捕捉できる可搬型リアルタイムスペアナ

米Tektronix社は、持ち運び可能なリアルタイム・スペクトラムアナライザSA2600およびH600を発売した。最大6.2GHzの信号をリアルタイムに周波数ドメイン領域で観測でき、しかも重量が6kg程度にまで軽量化した。最近のBluetoothやWi-Fi無線LANなどスペクトラム拡散技術を利用する通信方式が普及したことからリアルタイムスペアナが求められているが、持ち運び可能なレベルにまで軽量化、しかも500μs以上の信号なら100%補足できるスペアナはなかった。 [→続きを読む]

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