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Pure Storage、新しいデータ保存法を提案

米Pure Storage社は、オンプレミスで利用されてきた従来のデータバックアップシステムに代わりクラウド利用のバックアップを可能にするソフトウエアObjectEngineを2種開発(図1)した。バックアップとして、従来のオンプレでのテープを使わず、あくまでもクラウド上のフラッシュアレイに長期保存するが、IoT/AI分析にも使うという新しい使い方を提案した。

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図1 データを圧縮する二つのObjectEngine オンプレ用のApplianceとクラウド用のCloud版がある 出典:Pure Storage


多くの大規模なコンピュータシステムでは、バックアップシステムが欠かせない。それもディスクでバックアップを取り、長期保存用にはテープを用いたシステムが多い。Pure Storageは、バックアップシステムは再利用を考慮して、高速のリカバリやリストアにはフラッシュアレイ装置を、保存用にはクラウドを利用する、というシステムを提案している。

これまでバックアップには、時間が長くかかり、またデータのリカバリにも時間がかかっていた。特にオンプレミス(自社内の大規模コンピュータ)では、データが増えるほどバックアップには時間が長くかかってしまっていた。しかも、自社の設置場所とは別な所に冗長構成用のディスクを用意する場合もあった。

そこで、Pure Storageは、もっとすっきりとするシステムを提案した。最新データの重複を排除するようなソフトウエアObjectEngine Applianceを搭載したフラッシュアレイのストレージをバックアップ用として置き、さらに保存用のデータをクラウドへ上げる(図2)。同社戦略部門副社長のMatt Kixmoeller氏(図3)によると、「ObjectEngineはゲートウエイのようなもので、データを圧縮してアマゾンのクラウドストレージであるS3へ送り出す」と言う。クラウド上にもObjectEngine Cloudソフトウエアを用いて、重複データを圧縮する。Pure Storage社は昨年、StorReduce社を買収したのは、このソフトを得るためだった。


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図2 Pure Storageが提案するクラウド利用のバックアップシステム 出典:Pure Storage


図3 Pure Storage社戦略部門副社長のMatt Kixmoeller氏

図3 Pure Storage社戦略部門副社長のMatt Kixmoeller氏


さらに、これまでは長期保存のためのディスクでは、再利用されることがほとんどなかった。今回の提案でクラウドに保存することで、IoTのデータ分析などに再利用することもでき、クラウド上のIoTアプリケーションを使うことでデータを再利用できる。保存だけではない新しいストレージの使い方として注目されるであろう。

(2019/03/19)

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