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Obama大統領のニューヨーク州made-in-America半導体視察ズームアップ

インテルの三次元トランジスタ、TSMCの28-nmファウンドリーcapacityはじめ最先端の半導体技術およびビジネス対応の動きに注目するなか、米国に製造jobsの回帰を図ろうというmade-in-America活動の一環で、Obama大統領が同国ニューヨーク州の最先端半導体関連地域、「テックバレー」の視察を行っている。今や全産業に行き渡ってその規模や広がりに大きく影響する最先端半導体の動向および技術の確立具合であり、米国半導体業界の意気込みを感じるとともに彼方の話に分け入っていかなければとの思いである。

≪ニューヨーク州視察一部始終≫

1997年から毎年この時期に開催されている世界各国・地域の半導体業界の会合、世界半導体会議(WSC)が、今回は米国ニューヨーク州で開催、と米国SIAから発表されている。

◇Leading Semiconductor CEOs to Convene in Albany Region to Foster International Trade Relations -Semiconductor Industry Association Hosts World Semiconductor Council in Saratoga Springs (5月3日付け SIA Press Release)
→Semiconductor Industry Association(SIA)が、2012年World Semiconductor Council(WSC)会合を来る5月21‐25日、Saratoga Springs, N.Y.で開催すると発表、GLOBALFOUNDRIESなどと連携、半導体革新の温床としての地歩を急速に固めているということでその地を選んだ旨。

引き続く形で、Obama大統領のこのニューヨーク州地域について半導体視察を行う予定を次の記事から知らされている。

◇Obama to take made-in-America tour to N.Y. chipmaking hub (5月5日付け CNET/Business Tech blog)
→今年始めのIntel工場・Arizona見学に続いて、Obama大統領がupstate New Yorkでmade-in-America半導体視察を行う旨。火曜8日にAlbany, N.Y.にあるCollege of Nanoscale Science and Engineering(CNSE)のNanoTech Complexに向かう旨。
・≪写真≫ 該地域にあるGlobalfoundriesのFab 8。本年初期製造を控え、28-nmおよび20-nmの最先端半導体を作る。
http://asset2.cbsistatic.com/cnwk.1d/i/tim/2012/05/05/globalfoundries-fab-8-2.jpg

IBMの研究および半導体関連のおひざ元であり、最近ではAMDの製造部門が分離したGlobalfoundriesの工場が建てられており、またSEMATECHやCNSEなど米国産官学の研究開発機関の足場がある、などニューヨーク州地域の半導体関連の話題はよく耳にするものの、少し距離感を伴なう小生の認識に留まっているが、以下の記事でも解説が入って同じような感じ方があるのではないかと思う。

◇米大統領、ニューヨークの半導体工場などを視察へ--「メイド・イン・USA」ツアーの一環 (5月7日付け 朝日新聞デジタル)
→Obama米大統領が、ニューヨークにある半導体工場地域を訪れる予定、そこには、Globalfoundriesが最近完成させた、世界の最先端をいくと言われる工場もある旨。そのFab 8は、ニューヨークのマルタに位置、この地は西の「シリコンバレー」に対して東の「テックバレー」と呼ばれており、IBMの半導体開発施設や、半導体製造キャンパスなどもある旨。また同地域には、世界的な半導体コンソーシアムであるSEMATECHや、レンセリア工科大学、CNSEなど、教育機関や研究所の施設も数多く置かれている旨。

5月8日の大統領視察についての当日記事、次の通りである。

◇President Obama speaks at Albany Nano-Tech Complex today (5月8日付け ELECTROIQ)
→Barack Obama大統領が、University at Albany - State University of New York(SUNY)のAlbany Nano-Tech Complexを視察、College of Nanoscale Science and Engineering(CNSE)のNanoFab Extension Buildingにて、経済について演説の旨。半導体ファウンドリー、GLOBALFOUNDRIESが、大統領訪問の主催を支援、移動上の理由で同社の新しいFab 8から該collegeに移さざるを得なかった経緯の旨。

◇Obama makes made-in-America pitch at N.Y. chip site (5月8日付け CNET)
→Obama大統領が、Albany, N.Y.で遊説、製造jobsを米国に戻すこと、すなわち"insourcing"を求めた旨。
・≪写真≫ Obama大統領が演説を行ったUniversity at Albany、College of Nanoscale Science and Engineering(CNSE)
http://asset1.cbsistatic.com/cnwk.1d/i/tim/2012/05/08/cnse-2.jpg

このCNET記事による演説の要旨はじめ関連を以下に示す。

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今回の訪問は、投資を支持し、米国にjobsを戻す上で"insourcing"と、その教育、革新および製造との関連を強調する意図がある。

該地域は、半導体メーカー、IBMおよびGlobalfoundriesのお膝元である。

Obama大統領はまず、大学のクリーンルームを視察、「クリーンは、自分がcollege学生と通常結びつく言葉ではない」と気のきいたコメントである。

Obama大統領のCNSEのnanotechnology centerでの演説のハイライト:

・IBM, Globalfoundries: 
「両社はさっさと他に出て行くことがあっただろうが、ここで建設、雇用するのがより理に適うということでupstate New Yorkに落ち着くことを決めている。世界で最も優れたworkers、傑出した大学がここにはある。」

・民間部門: 
「我が国でjobを生み出す真のエンジンは、民間であってWashingtonではない。しかし、各社が伸びて雇用を起こす、すなわち成功のプラットフォームを作り出しやすくするよう、国家として施せるステップがある。」

・アメリカでのものづくりのインセンティブ: 
「今行う必要があるのは、各社が正当にやりやすくすること。取りかかる1つは我々の税制である。今のところ、工場移転、jobsおよび海外での利益には優遇税制がある。そういう動きがあると、実際節減が行えている。」大統領は、海外に出て行くjobsについては税のincentivesを減らすことに続けて触れている。

・Insourcing: 
「outsourcingを耳にしてきているが、今日insourcingしている会社がだんだん増えている。賃金のせいで他の国々より安くものづくりができないといっても、我々は常により良いものづくりが行える。」

・ここでうまくやり遂げる: 
「競争力を弱めた何年か経て、今は中国のようなところでビジネスを行うのがさらに高くつくようになっている。賃金は上がり、出荷コストは上昇する一方、アメリカのworkersがより効率がよくなって、ここでの会社がより競争力を高めている。」
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これを受けた余韻を感じる以下の記事である。

◇ASMC 2012 tackles semi manufacturing challenges (5月8日付け EE Times)
→グローバル半導体製造communityが直面する限られたR&Dリソースのもとで生産性を維持するコストが、来週のSEMI Advanced Semiconductor Manufacturing Conference(ASMC)(5月15-17日:Saratoga Hilton, Saratoga Springs, NY)で議論される旨。

◇Obama Visits CNSE, Calls for Tax Changes (5月9日付け SEMI)

いろいろ試練の多い我が国の現状ではあるが、やはり望まれるこのような意気込み、熱気であることを強調せざるを得ないところである。ニューヨーク州地域にこの機会にもっと馴染もうと検索した百科事典の内容を、参考に以下に示す。

※CNSE
…新興分野のナノ科学・ナノ工学・ナノ生化学・ナノ経済学の教育・研究・開発・展開に特化した世界初の専門大学。CNSEのAlbany NanoTech Complexは、世界中の大学の中でも最先端の研究事業、50億ドルを越えるハイテクへの投資と、80万平方フィートの複合棟は世界中から企業のパートナーを惹きつけている。

※関連するニューヨーク州地図
http://www.worldmapfinder.com/GoogleMaps/Jp_North-America_United-States_New-York-State.html

※GLOBALFOUNDRIESの工場建設
…生産体制の拡充に向けて米ニューヨーク州サラトガ郡に新工場Fab 8の建設に着手。Fab8は32nm、28nm、22nmのCMOSプロセス技術に対応し、300mmウエハー処理能力は3万5000枚/月。2012年度を目処に操業を開始するとされている。


≪市場実態PickUp≫

エルピーダメモリの支援入札について、マイクロンが受けて買収することを両社確認するに至る以下の経緯である。

【エルピーダメモリ支援入札】

◇Micron wins Elpida bidding with $2.5 bln offer -source -Micron offers $2.5B for Elpida's assets, source says (5月6日付け Reuters)
→Micron Technologyが、Elpida Memoryのassets買収に$2.5Bを提示、Elpida管財人との交渉独占権を得た旨。

◇日本のエルピーダメモリ、米マイクロンが買収へ (5月7日付け 韓国・中央日報)
→4日に行われたエルピーダ買収2次入札にはマイクロンのほか米TPGキャピタルと中国ホニーキャピタルで構成された米中投資ファンド連合が参加、これらが提示した価格は2000億円を若干上回る水準でマイクロンと似ていたが、マイクロンは追加で1000億円を設備投資に支援すると提示した上、同じ半導体業種のためシナジーが期待できる点が高い評価を受けた旨。マイクロンがエルピーダを買収すれば世界市場でのシェア24.8%でSKハイニックスを抜き2位に上ることになる旨。

◇Talk of the Day -- Will Taiwan benefit from Micron takeover of Elpida? (5月7日付け Focus Taiwan News Channel)
→MicronがElpidaを買収すれば、米国−日本−台湾の連携で韓国勢に対抗、Micronは、Rexchip, PowerchipおよびPowertech Technologyを含めて台湾の連携を拡大していく旨。

◇Report: Micron wins exclusive right to buy Elpida (5月7日付け EE Times)

◇Micron expected to win Elpida assets in DRAM maker's bankruptcy negotiations (5月7日付け ELECTROIQ)

◇Micron support for Japan's Elpida gets industry approval (5月8日付け The China Post)
→Nanya Technologyのspokesman、Pai Pei-lin氏。Elpidaの件に決着が見えてきて、該業界にとって良い方向になると見る旨。

◇Micron in talks to acquire Elpida, companies say-Elpida, Micron confirm their acquisition negotiations (5月10日付け Reuters)
→Micron TechnologyがElpida Memory支援入札に打ち勝ち、MicronがElpidaのassets買収交渉を行っていることを両社確認の旨。MicronがElpidaの事業買収に$2.51B以上を支払い、Samsung Electronicsに次ぐ世界第2位のDRAMsサプライヤとなる可能性の旨。

◇Micron confirms Elpida acquisition talks (5月10日付け EE Times)

◇Micron confirms Elpida takeover discussions(5月11日付け ELECTROIQ)

TSMCの28-nm capacityが不足している件、調整する事態が相次いでいるようである。

【28-nm capacity】

◇TSMC gives priority to Nvidia for 28nm capacity (5月9日付け DIGITIMES)
→業界筋発。TSMCの28-nmプロセスに満足せず、Samsung ElectronicsあるいはGlobalfoundriesとの連携の噂が流れるなか、TSMCがそのNvidiaに対する28-nm capacity優先度を上げている旨。Qualcommとも以前に同じ事態となっている旨。

アナログ半導体市場、本年の見方である。

【アナログ半導体】

◇Analog chip market to grow 3% in 2012, says research firm (5月11日付け EE Times)
→Databeans社(Reno, Nev.)発。2012年のアナログ半導体総販売高が、3%増の約$43.8B、次の内訳の旨。

2011年
2012年
専用アナログ製品
$25.2B
$26B
汎用アナログ半導体
$17.1B
$17.5B

我が国の問題および思いは、最も近い隣国、韓国でも敏感に表わされている。

【韓国の論調】

◇Decline of Japanese Chipmaker Sounds Warning for Korea (5月7日付け The Chosun Ilbo[朝鮮日報])
→エルピーダおよび日本電機大手赤字を引き合いに次の論調:
いかなる産業、メーカーも永遠ではない。続いていく鍵は、競争力を維持するよう革新できるかどうかにかかる。たった今本当に革新を追及していると自信を持って言える韓国メーカーはいくつあるだろうか?


≪グローバル雑学王−201≫

80時間、予算10万円台での世界一周に向けて、具体的な企画立案からチケットを購入するまで著者の奮闘が続く過程を、

『80時間世界一周・・・格安航空乗りまくり悶絶ルポ』 (近兼 拓史/著:扶桑社新書 112)  
 …2012年 3月 1日 初版第一刷発行

より、冷や汗混じりの臨場感を味わっていく。著者の海外に飛んだ今までの経験を集積したノウハウ、実感が、今回の大胆な試みのプラットフォームになっており、認識&常識のアップデートさせられるところ多々である。


第1章 チケット手配はジグソーパズル! ≪後半≫

◆どの国をどういうルートで回るべきか?
・ここで企画を整理
 −所要時間の目標が80時間
 −航空券の目標予算が10万円
 →現在一般庶民が実現可能なミニマム世界一周の限界
・最大訪問5カ国か
 →西回りの世界一周、最初に中国、グルッと地球を一回り、アメリカから日本へと帰るルート
 →ハンディが一つ、西から東へジェット気流
・訪問国選び
 →中国の激安LCC、春秋航空を使いたい …出発は茨城空港
 →まずは中国・上海、最終訪問国はアメリカ
・残り3カ国、如何?
 →外せないロシア
 →エアベルリンに乗ってみたくドイツ
 →一時の清涼感を求めてスイス
・続いては航空会社選び
 →春秋航空           …上海まで
 →アエロフロート        …モスクワへ
 →エアベルリン         …欧州、そして米国へ
 →大手航空会社の激安チケット  …東京へ

◆時々刻々と変動するLCCチケットの価格
・各国の時差があり、一度にまとめて最安価格で買うことができない
 →あちらを立てればこちらが立たず
・東京〜ニューヨーク便、最安を狙うならズバリ週末を避けた日中〜夕方発の便を選ぶのが基本
・次に上海〜ロシア行き
 →基本的にサービスという概念がない旧社会主義の国々
  …乱暴な離着陸 →着陸前には日頃嫌がるシートベルトをきつく締めることに
 →アエロフロートを検索 →意外にも日本語ページ

◆アエロフロートの最安席「Freeze」って、どんな席?
・上海〜モスクワ行きのアエロフロート便
 →ビジネスクラスの2種類に加え、エコノミーの中にも料金が3種類
 →一番安いのが「Freeze」
  …アエロフロートなりの安売りのPEXシート
 →同じエコノミー、Statusの$1339とFreezeの$189では7倍以上の格差!

◆売れ残り寸前の最後の1分が勝負!?
・航空券入手の最後の切り札、ラストミニッツ
 →売れ残り寸前の最後の1分の投げ売りチケットが入手できるサイト
・ここまでの収穫を整理:
 茨城〜上海 LCCの春秋航空利用 税サ込み12,650円
 アメリカからの帰国便 路線最安のアメリカン航空のPEXチケット 税サ込み約50,000円
 上海発モスクワ経由デュッセルドルフ行き アエロフロート 税サ込み約44,000円
・残るデュッセルドルフ〜チューリッヒ間と、チューリッヒ〜ニューヨーク間をいかに安く抑えるか
 →デュッセルドルフ〜ニューヨークのフライトに経由地としてチューリッヒでストップオーバーの途中降機
 →最安となるよう

◆3台のパソコンを駆使し、いざチケット購入!
・万全を期して3台のパソコンを用意、各路線を同時のタイミングで購入ボタンを押すことに
 →震える指で購入ボタンを次々とクリック
 →待ち続けること数分……、画面に"Thank You!"の文字。これって、成功?
 →数日後に全ての便のOrder Referenceのメール。やっと一安心!
・結局、今回世界一周にかかったチケット代は全行程で137,522円!
 →13万円ジャストが、現在夏期の世界一周航空券の料金としての底値
 ⇒サーチャージ、各種税金、空港使用料等を加えても204,776円!

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