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最もよく読まれた記事トップファイブ――2009年1月

セミコンポータル会員がどの記事を好んで読んでいるか、ページビューの多さに基づくトップ5ランキングがまとまった。新年早々、世界経済危機の真っただ中にあって極めて象徴的な事件であった、キマンダの経営破たん申請の記事「ニュース解説:キマンダが破産手続きを申請、エルピーダへの影響とDRAMビジネスの今後を占う」が先月のトップであった。

半導体メジャー3社のトップ年頭訓示

DRAMメーカー世界5位のキマンダが公的資金の注入を申請していたが、ドイツ政府の手続きが遅れ、回すお金が足りなくなり、もはや公的資金の注入まで間に合わなくなったものだ。今、民間企業の間では、金融機関からの融資を全くできない状況にある。キマンダのこの事件は資金繰りのつかなくなるスピードがかつてないほど速いことを示している。

第2位は、「インダストリー:半導体メジャー3社のトップ年頭訓示、次の成長軌道に乗るための秘策を語る」であり、年初めの半導体メーカー上位3社の社長が年頭訓示を述べたものを伝えた。第3位は「インサイダーズ:湯之上隆の視点:半導体は全体を俯瞰して“擦り合わせる”ことが必要な産業」である。これは、大学の研究者が自動車は擦り合わせ型で、半導体は非擦り合わせ型産業であると述べていることに対して、元日立製作所でプロセス技術開発エンジニアであった湯之上隆氏が反論を述べたもの。

第4位は「マーケット:中国半導体ICの生産個数が減少、世界不況と過剰な設計企業がIC産業を直撃」である。これは直近の中国の半導体市場について調査したアレグロインフォメーション社の調査レポートの一部を紹介したもの。第5位は、「津田建二の眼:今年のキラーアプリは環境ビジネスにあり、半導体市場はここから爆発か」である。環境ビジネスと言えば省エネデバイスや、太陽電池やリチウムイオン電池など指すことが多いが、太陽電池やリチウムイオン電池の周りには半導体チップが山のように求められていることを紹介している。次点は、「インサイダーズ:長見晃の視点:落ち込みの実態/DRAM業界の混沌/グローバル雑学王−29」である。


(2009/02/12 セミコンポータル編集室)

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