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インテルのニュースで溢れた先週、絶好調のAtomプロセッサ

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先週は、Intel Developer's ForumやFlash Memory Summitなどがあったせいか、インテルに関するニュースがいつもよりもずっと多い。ウィークリーニュースに登場しただけでも7本もある。パソコン時代に陰りが見え、組み込み系のプロセッサを必死に開発してきたインテルが満を持して投入したAtomの売れ行きが予想以上に良く、Atomプロセッサと組み合わせて使うフラッシュメモリーSSDも強化することで半導体メーカートップの座を死守しようとする姿がよく見える。

インテルは、Intel Developer's Forumにおいて、テレビ画面でウェブを楽しめるメディアプロセッサCE3100(コード名Canmore)をYahoo の新ソフトウエアフレームワークとともに発表、来月出荷する。さらにその次の民生用プロセッサ(コード名Sodaville)はAtomプロセッサをベースに組み込まれており、来年には発売するとしている。

インテルキャピタルが出資している企業の一つ、SpikeSource社は、インテルの新しいソフトウエア認証サービスである、「インテル認証ソリューション計画」が急速に市場に受け入れられていることを発表した。4月にこの計画を発表して以来すでに、独立系ソフトウエアベンダー(ISV)が提供する100以上のアプリケーションがこのプログラムに登録しているという。このサービスは、インテルのマルチコアプロセッサ技術を使ったセキュリティや相互運用性、保守性、性能などに向け、まだ標準化されていない規格に対して、ISVのアプリケーションをテストし認定するというもの。

インテルはNANDフラッシュを用いたSSD(ソリッドステートドライブ)市場に参入する。マイクロンテクノロジーと合弁で設立したNANDフラッシュメーカーは携帯向けに製品を生産してきたが、このほどミニノートPC向けにSSDも生産するとFlash Memory Summitで発表した。4GBと8GBの製品は入手可能だが、16GB製品は今年の第4四半期に投入する。発表されたZ-P230は1.8インチのHDDと比べ、重さと大きさはともに1/4だという。これに対して、マイクロンも50nmプロセスをベースとするフラッシュメモリーを使いSSD市場を拡大している。最近発表した34nmプロセスのNANDフラッシュもSSD狙い。

ウルトラモバイルPCやモバイルインターネットデバイス(MID)向けに開発されたインテルのAtomプロセッサが予想以上の売れ行きを見せていると、インテル社CFOのStacy Smith氏は語る。低価格のPCや2台目需要の喚起も狙ったこのAtomプロセッサは、従来のパソコン向けのプロセッサがここのところ苦戦を強いられている中で、予想の2倍の受注を得ているという。

もう一つ、SoCメーカーにとって見逃せないニュースは、通信機器メーカーのエリクソンがSTマイクロエレクトロニクスと合弁会社を設立することを発表したという話題である。3G以降の携帯電話機はW-CDMA方式にせよ、CDMA 1x方式にせよ基本特許をファブレス半導体メーカーのクワルコムに握られ、携帯電話機メーカーも半導体メーカーもクワルコムのチップを使うか、特許料を払うか、どちらにしてもクワルコムを潤す一方になってきたことへの対抗策である。このビジネスモデルを崩すための合弁ではないだろうか。

最後に有機ELの寿命が6万時間に達したというニュースに触れる。東芝松下ディスプレイが出光興産と共同で開発した有機ELパネルは消費電力が液晶の約半分だとしている。携帯電話用の2.2インチパネルでは100mWで寿命は従来の有機ELの1.5〜2倍だとしている。今年度内に試作ラインで少量流し、来年秋に量産に移るとしている。寿命が延びたことでいよいよ有機ELがテレビにも本格的に使える時代を迎えることになる。

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