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Micronの最新四半期売上額、DRAM、NANDフラッシュ共1年前の3倍前後

SK hynixと同様、純粋のメモリメーカーであるMicron Technologyが今年の勢いを示す2026年度第2四半期(2025年12月〜26年2月期)の決算発表があり、メモリが絶好調であることを見せつけた。売上額は前年同期比(YoY)196%増の239億ドルとなり前四半期比(QoQ)でも75%増と史上最高額だった。先週開催されたNvidiaのGTC(GPU Technology Conference)でも新製品が発表された。

Micronの収益

図1 Micronの売上額(青)と営業利益(オレンジ)の推移 出典:Micron Technology


Micronは、DRAMがYoYで207%増、NANDフラッシュは同169%増と絶好調の売り上げだった。好調の理由は、メモリ(DRAMとHBM)とストレージ(NANDフラッシュ)がAI演算に使われるからである。AI演算は、さらに正確な答えを目指す、ビジネス別に答えられる分野を増やす、さらに大規模なAIで最終的にAGI(汎用AI)を目指す、現実の物体にAIを組み込む(フィジカルAI)など、さまざまな開発の広がりを見せている。このために今後もメモリもストレージも需要が高まる。

一方でAIは単機能しかできない究極の多品種少量の製品・サービスであるため、業務フローやAI同士をつなぐエージェントAIの開発も進んでいる。現在のAI需要はAIデータセンター向けのメモリが先行してきたが、ストレージもAIに欠かせないSSDの需要と共に高まっている。今期における売上構成はDRAMが売り上げの79%、NANDは21%となっている。それぞれYoYで207%増(3倍強)、169%増(2.7倍)となっており、QoQでも74%増、82%増になる。ASP(平均単価)がそれぞれ60%中半、70%後半のパーセントで伸びているという。

応用分野別の売上額では、Micronは4つの分野に分けている。クラウドメモリ分野では売上額がYoYで2.63倍の77.49億ドル、コアデータセンター向けのそれは3.11倍の56.87億ドル、モバイル&クライエント分野のそれは3.45倍の77.11億ドル、自動車&組込分野のそれは2.62倍の27.08億ドルとなっている。営業利益率はもちろん抜群に良く、全ての分野で売上額の62%~76%を占めており極めて高い。

データセンターのサーバー向けではDRAM、NAND共、需要ビット総量(TAM)はAI需要が50%を超えているという。AIサーバーは今DARM、NANDとも不足状態と見ている。2026年におけるサーバー需要は10%増しか増えていないがビット需要は非常に旺盛で2026年いっぱい需要増になるとしている。

製品別では、DRAMダイを12枚重ねた36GBのHBM4がNvidiaのAIボード「Vera Rubin」に納められ、MicronはNvidia向けに2026年第1四半期から出荷を始めた、とNvidia主催のGTCで発表している。DRAMダイを16枚重ねた48GBのHBM4もサンプル出荷を開始した。さらにその先のHBM4Eは開発中で、2027年には量産開始する予定である。

データセンター向けにはLPDDR(Low Power Double Data Rate)DRAMで256GBのLP SOCAMM2(Low Power Small Outline Compression Attached Memory Module)製品(参考資料1)もサンプル出荷中で、LPDDRメモリは推論用マシンNvidia Groq LPXコンピュータに実装されている、と今回のGTCで発表している。ラックで12TBの容量になるという。

Micronはモバイル&クライエント分野の売上額が3.45倍の77.11億ドルにもなったため、パソコンやスマートフォン向けのメモリも売り上げは好調だが、単価の過剰な値上がりがパソコンやスマホの台数を減らすのではないかと懸念されている。

技術的には、1γ nmノードのDRAMとG9(第9世代)NANDの量産立ち上げ中だが、Micron史上最も数量の多い世代となりそうだという。2026年半ばにはDRAMの主力製品になると見ている。さらにEUVを使う1δ nmノードDRAMでは、EUV装置の台数を増やす予定だとしており、2026年の設備投資CAPEXは250億ドルを超える見込みである。

来期(2026年度第3四半期)も好調で、売上額は335億ドル、プラスマイナス7.5億ドルと見込んでいる。MicronのCEOで社長兼会長のSanjay Mehrotra氏は、3Qは新記録となると見ている。

参考資料
1. 「Micronの256GBのSOCAMM2メモリモジュールがAI推論に必要な理由とは?」、セミコンポータル、(2026/03/10)

(2026/03/23)
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