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中国車載エレクトロニクス市場 エンターティメント高まる

 中国の自動車産業と自動車市場の発展につれて、中国の消費者にとっては自動車が”運搬の手段”から”余暇・娯楽”のためのパーソナル製品となっている。このため、消費者は自動車のエンターティメントの要求が高くなり、関連製品の充実とその市場の拡大が進んでいる。

 2005 年の中国の車載用エレクトロニクス市場では、カーオーディオ,カーTV,カーDVD などのカーAV 機器が大半を占めている。そのうち、カーオーディオの市場シェアが55.9%、カーTV の市場シェアは2.2%となっている。

2005年の中国の車載用エレクトロニクス市場の製品構成

2002-2005年の中国の車載用エレクトロニクス製品の売上高と伸び率

 CCID によると、2001 年から2005 年までの中国自動車用AV 市場の年間平均伸び率は、出荷台数で31.9%、出荷金額で38.1%の伸びである。2006 年には、中国製の自動車に車載CD の標準装着率が急増した。
 カーTV は、現在中国の自動車市場では標準装着率は低いが、公共交通車両の装着は多い。中国製の自動車のうち、カーTV の他、DVD,GPS カーナビなどが搭載されているのは一部の高級車だけである。
 現在、中国ではカーオーディオメーカーが多く、シーメンスVDO,ソニー,パイオニア,ケンウッド,JVC,アルパイン,富士通テンなどいった世界的カーオーディオメーカーが中国に製造拠点を設けている。
 中国の地場のカーオーディオメーカーとしては航盛などの企業が生産能力を拡大して急成長している。この車載AV 市場は、自動車に標準搭載した市場のほかに、自動車の持ち主がカーAV を取り付けるアフター市場の規模も飛躍的に拡大している。
 カーオーディオ市場は、従来のテープ式からCD、そしてCD/MP3 へと進化している。2005 年には、中国カーオーディオのうち、CD タイプの販売台数が390 万台、テープ式が202 万台であった。
 車載MP3 は、最近最も注目されるカーオーディオである。車載MP3 は、小型な本体でありながら容量が大きく、技術が成熟したため、製造コストを安く抑えることが可能になり、アップル,ソニーや中国企業の朗科などが車載用MP3 に進出している。
 一方、FM/AM,CD,DVD,MP3,TV を一体化した複合車載電子機器は、未来の自動車のエンターティメント端末として脚光を浴びている。現在、フリースケール,ルネサス,インフィニオンなどは、複合車載電子機器向けのコアIC とその関連のICを供給している。
 今後、この複合車載電子機器には、GSM/GPRS,3G,ブルートゥース,無線LANなど通信ネットワーク技術が組み込まれて、自動車の“ネットワークエンターティメント”機能の実現により、更なる進化した車載エレクトロニクスの時代が来ると中国でも話題になっている。

セミコンダクタポータルのコンテンツパートナー、アレグロ インフォメーション・インク(以下アレグロ)による、中国のエレクトロニクス・半導体・液晶分野のマーケット情報です。アレグロは、同社独自の調査及び、中国国家統計局、CCID、中国電子報、経済参考報、国際金融報などから得たフレッシュな情報をベースに、特に中国のIT、エレクトロニクス、半導体・液晶関連の情報収集・提供、分析、調査を行っています。今回、提供したのは、同社の月刊レポート「中国レポート:Electronics and Semiconductor China」の2007年1月号からの一部抜粋です。

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