シリコンウェーハ出荷面積、前年同期比13%増の32億7500万平方インチに
2026年第2四半期(1〜3月)におけるシリコンウェーハの出荷面積が前年同期比(YoY)13.1%増の32億7500万平方インチになった、とSEMI Silicon Manufacturers Group (SMG)が発表した。ピーク時の2022年ごろのレベルにはまだ達していないが(図1)、2024年、2025年の状況と比べると、ゆっくりだが、回復基調にあるといえよう。
図1 シリコンウェーハの出荷面積の推移 出典:SEMI
2025年と2024年の推移を比べると、季節変動が表れているものの、2025年1Q(第1四半期)から4Q(第4四半期)までYoYではすべてプラス成長している。つまり、ゆっくりとした回復といえる。今回の2026年1Q もYoYではプラスだが、前期比では4.7%減のマイナスだが、これは季節要因によるものとSEMI{は見ている。
季節要因とは、例年、4Q(10〜12月)にはクリスマス商戦でゲーム機やパソコン、スマートフォンなど民生機器が売れるため、それらの機器に搭載される半導体も大いに売れているが、その翌年の1Qはその反動により数%マイナスになることを指している。
現在の回復を支える応用はもちろんAIデータセンターの強い需要である。ただしメモリはAIデータセンター向けの製品が優先されるため、パソコンやスマホ向けのメモリは後回しにされている。しかもメモリメーカーの工場はフル稼働で生産量をこれ以上増やせない状況にある。Samsung、SK hynix、Micron Technologyのメモリビッグ3は新工場建設に着手しているが、それらが稼働するまでに1〜2年かかるため、メモリ価格は急速には下がらない。
このため、メモリ向けのウェーハ面積はそれほど増えないことになる。また、新型コロナ真っ只中の半導体不足(2021〜22年)時は生産量を増やしていたため、ウェーハ面積も増えていたが、現在けん引しているAIデータセンター向け半導体製品は単価が高く、ウェーハ面積そのものはさほど増えていない状況だといえよう。パソコン、スマホの新製品市場はもはや飽和している。
参考資料
1. 「Siウェーハ面積がようやく上向きに、半導体IC生産増に期待」、セミコンポータル、(2025/04/30)
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