Gartner、2026年の世界半導体は1.3兆ドルを突破と予想
2026年の世界半導体市場は、1.3兆ドルを突破しそうだ。米市場調査会社のGartnerがこのように発表したものだが、AI処理やデータセンターのネットワーキングと電源、メモリ単価の値上がりという3つの要素によるもので、2024年、25年、26年3年連続2桁成長を達成する見込みだとしている。AI技術の複数重なりが半導体の急成長を促したと見ている。
表1 世界半導体売上額の予想(単位は10億ドル) 出典:Gartner
2026年の2桁成長は最も激しく前年比64%もの急成長になるという。なかでもメモリのインフレともいうべき「メモフレーション」によってメモリの売上額は3倍にも急上昇する(表1)。DRAMの単価が年間で2.25倍、NANDフラッシュのそれは3.34倍に膨れ上がるためだと見ている。ただ、Gartnerはこのメモフレーションは長続きせず、2027年末までは続かないと見ている。
2026年において半導体全体をけん引するのはAI関連のチップであり、全半導体売上額の30%を占めるようになるとする。AIのインフラともいうべきAIデータセンターへのハイパースケーラたちの投資は2026年には年率50%以上になると見ており、GPUをはじめとするAIアクセラレータへの需要が半導体全体の売上をけん引している。
Gartnerは2026年こそ64%も成長したが、2027年は半導体全体での年成長率は17.7%増の1.55兆ドル、メモリだけだと予想する。18.1%増の7381億ドルという緩い成長になると見ている。
Gartnerの1兆ドル超えの予測はOmdiaの予想に次ぐものだが、メモリの異常な値上がりが背景にあると見るのは、単価の値上がりが依然として続いていることからも自然の流れだろう。ただし、半導体を最も多く消費するPCやスマートフォン市場は前年比で2桁成長もしないほどゆっくりとした動きである。しかもメモリの値上げでPCやスマホなどのセットも値上げとなると、出荷台数は減少するという予測もあり、1兆ドルを超えるかどうかはまだ誰にもわからない。
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