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2020年に最も高い成長製品はNANDフラッシュ

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2020年の世界半導体市場は、前年比でプラス成長が予想されているが、WSTS(世界半導体市場統計)が定めた33製品分類の中で成長率が最も大きい製品は、NANDフラッシュメモリの19%成長になりそうだ。これは市場調査会社のIC Insightsが調べたもの(参考資料1)。

表1 2020年に2桁成長しそうな製品は5種類 出典:IC Insights

IC Products Ranked by 2020F Sales Growth Rates


表1は、2桁成長が見込まれる製品を5つまとめたもの。NANDフラッシュの次に成長が見込まれる製品は、自動車向けの専用ロジックで13%増、続いてDRAMの12%増、ディスプレイドライバの10%増、組み込みMPUの10%増となっている。NANDフラッシュとDRAMの2桁成長は、前年の2桁マイナス成長の反動によって跳ね返ったもので、このような急成長がずっと続くわけではない。特にDRAMは2019年に最も低い37%減が見込まれている。

だからといってNANDフラッシュもDRAMも低成長製品ではない。いずれもビット成長は年率10%〜20%の需要が毎年見込まれているからだ。ほどよい成長率だとずっと成長し続けられるのであるが、人間が製造している以上、見込み通りに作ることは難しい。作りすぎかセーブしすぎか、いずれかに寄りやすい。このため浮き沈みが強調されて見えてくる。

応用としてクルマ向けはこのところずっと、IC製品をけん引している。中でもクルマ向け専用ロジックの成長率が高い。たくさんの製品がマイナス成長だった2019年でさえ、17%増の成長率を示す。


Product Growth Rate Distribution

図1 製品の種類と成長率 プラス成長の製品が19年は6種類しかなかったが、20年には26種類に増える 出典:IC Insights


図1は2019年にはマイナス成長の製品が多かったが、2020年になるとプラス成長の製品が多いことを示している。2019年には2桁マイナスの製品が17種類もあり、一桁マイナスでも10種類あった。2020年には2桁マイナスの製品は一つもなく、一桁マイナスの製品が7種類だけで、一桁プラス製品が21種類、2桁プラスが5種類と見込まれている。

長期的には5Gネットワークとの接続デバイスや、AI、ディープラーニング、VR(仮想現実)などが、モバイルやデータセンター、クラウドコンピュータサーバ、クルマ、工業機器などの市場で成長していく。クルマ市場では新車には専用ロジックは必ず搭載される上に、「走る」、「止まる」、「曲がる」という基本機能に加え、安全・安心の無事故への対応、さらには自動運転などの限りない要求があるため、新車当たりの半導体の搭載数はますます増えていく。

参考資料
1. NAND Flash to Lead All Others As IC Market Growth Returns in 2020 (2019/12/05)


(2019/12/10)

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