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システムの価値を今後も高める半導体

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システムに使われる価格に占める半導体の割合が今年は26%と昨年よりも大きく下がるが、2023年にはメモリバブルだった2017〜18年を超える、とIC Insightsが発表した(参考資料1)。2017年は28.9%、2018年は31.3%と高まっていた。逆に2019年の26.4%はバブルの反動で低すぎる、という状況であるため、数年後に30%レベルに達することは納得できる。

Electric System Semiconductor Content

図1 電子システムの価値を決める半導体の重要性はますます高まる 出典:IC Insights


米市場調査会社のIC Insightsは、2019年の世界電子システム市場が前年比4%成長の1兆6800億ドルになると見ている。今年の半導体市場は、同12%減の4438億ドルに落ちることから、半導体がシステムに占める割合を26.4%と見積もっている。2018年の半導体市場はバブルだったため、2019年にその割合が下がることは納得がいく。

電子システムの販売価格に占める半導体の割合が増えるということは、システムの価値を半導体が決めるということであり、しかもその割合が今後も増えていくことを示している。パソコンやスマートフォンは、伸びが鈍化しており、それらの価値を決める半導体とその伸びは連動している。

しかし、クルマ市場だけは例外的だ。すなわち自動車市場は先進国では2000年くらいからずっとフラットで成長していない。中国やインド、ロシアなどの国で成長しているだけにすぎない。しかし、その中身は機械からシリコンへと変わってきている。このためクルマ市場はあまり成長しないが、カーエレクトロニクス市場は大きく成長する。IC Insightsは昨年車載半導体の市場規模を見積もっている(参考資料2)。

図1から、2017年と2018年の高まりは、メモリの平均単価の値上がりによるもので、2017年は前年比56%増、2018年にはさらに同29%増となりメモリ産業とその関連ビジネスだけが潤った。しかし、2019年にはメモリ単価は同33%減、と値下がりすると見られている。このためシステムに占めるメモリ単価も今年は低下すると予想している。しかし、2020年以降は再び上昇する。

ただ、システムの価値を半導体だけが占めるわけではなく、システム価格に対する半導体の割合は、いつかは飽和するだろうが、今のところまだ何%が飽和するポイントなのかわからない。つまり、半導体産業がいつまで成長し続けるのか、まだわからない。少なくとも当面成長し続ける産業であることは間違いない。


参考資料
1. Semi Content in Electronic Systems Forecast to Drop to 26.4% in 2019 (2019/07/17)
2. Automotive IC Market on Pace for Third Consecutive Record Growth Year (2018/05/31)

(2019/07/18)

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