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製造装置はしばらく冬の時代へ

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2018年12月における半導体製造装置の販売額が日米ともそろった。日本製製造装置の販売額は、前月比17.9%減の1680億9800万円となり、前年同期比ではわずか8.1%増と、ほぼ1年前の水準に戻った。米国製も同様で、前年同期比12.1%減の21億890万ドルとなった。それぞれSEAJ、SEMIが発表した。

図1 半導体製造装置の販売額が急ブレーキ 出典:SEMIとSEAJの数字を元にグラフ化

図1 半導体製造装置の販売額が急ブレーキ 出典:SEMIとSEAJの数字を元にグラフ化


米国製装置の販売額は19億4000万ドルだった前月から比べると8.5%増加したものの、前年同月比でみると12.1%も低減している。図1のグラフから、日本製と北米製の半導体製造装置の落ち込みの推移はようやく同様な傾向を示したことになる。SEMIのCEOであるAjit Manocha氏は、「12月で見るとやや持ち直したように見えるが、メモリへの投資が落ち込んだ12月をロジックとファウンドリが打ち消したからだ」とみている。

日米とも製造装置が落ち込んだ傾向は、しばらくは続くと見てよいかもしれない。メモリへの投資はDRAM、NANDフラッシュとも抑えており、唯一の期待の市場である中国が米国からの貿易戦争によって、期待できなくなったからだ。中国ではDRAM2社とNANDフラッシュ1社への投資が今年は活発になると、これまで見ていた。しかし、華為科技に対する米国政府の強硬手段によって、半導体業界も製造装置業界も中国への投資はしばらく避け、様子を見ようという態度に急速に変わってきている。

ただ、Manocha氏が言うように、ロジックとファウンドリは急速ではないが、ゆっくりと立ち上がっていくとみられる。メモリ価格が下がるためにパソコンやスマホが安くなり、消費者が手の届く価格に戻ってくるからだ。例えば、Appleは米国以外の地域でiPhoneを値下げすることを昨日明らかにした。華為やSamsungのスマホもこれに従うことは間違いない。メモリ単価がこの1月に2割も下がることが決まっているからだ。スマホやパソコンが値下がりして出荷台数が増えればプロセッサやモデムの数は増えるため、ロジックやファウンドリは、ゆっくりと上がってくる。

参考資料
1. 半導体製造装置、日本製は成長、北米製は減速 (2018/12/21)

(2019/01/31)

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