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メモリバブルからDRAMバブルへ、NANDは健全成長へ

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世界の半導体デバイスと製造装置産業は、依然として好調だ。メモリ単価は下がり始めてきているが、メモリは時間と共に値下がりしてくる製品。2017年の値上がり続けてきたこと自体がおかしいのである。順調な値下がりは順調な需要拡大を呼び、順調な成長へとつながる。メモリ事業はこのようにして拡大し続けてきた。しかしDRAMとNANDとは微妙に違う。

図1 メモリ単価の値下がりと共に順調に成長し始めた半導体産業 出典:WSTSの数字をもとにセミコンポータルが加工

図1 メモリ単価の値下がりと共に順調に成長し始めた半導体産業 出典:WSTSの数字をもとにセミコンポータルが加工


2018年の世界半導体市場の成長率を、市場調査会社のIC Insightsが年初の8%から15%へ上方修正した。その根拠は、メモリの売り上げが当初の見込みよりも大幅に見込めそうだからである。DRAMは当初の13%成長から今回37%成長へ、NANDフラッシュは当初の10%から17%へと上方修正した。特に、DRAMの37%成長は、いまだに平均単価が健全な値下がりにつながっていない。IC Insightsは、昨年のDRAMの平均単価が前年比81%も伸びたが、2018年も36%上昇するとみている。

これは対前月比ではなく、前年同月比でみているからで、NANDフラッシュの単価は前月比では値下がり始めたとはいえ、前年同月比ではまだそこまで下がっていないため、2018年全体では10%程度は上がるとしている。昨年のNANDフラッシュは前年比45%も単価が上がった。NANDフラッシュの平均単価が10%値上がりしても需要が強く、生産量も増えるため、その売り上げは17%成長する、とIC Insightsは見ているのである。つまりNANDフラッシュは健全な成長に向かっているといえる。

これに対して、DRAMの平均単価は、いまだに横ばいで前年比で36%上昇するが、18年のDRAMの売り上げ見込みは前年比で37%増であるから生産量はほとんど増えないことになる。中国でDRAM工場の建設、装置の搬入、生産量は増えるだろうが、DRAMメーカーの生産量はほとんど増えないことを意味している。

図2 出典:SEMIとSEAJの数字をもとにセミコンポータルがまとめた

図2 出典:SEMIとSEAJの数字をもとにセミコンポータルがまとめた


こういったメモリの好調さを受けて、半導体製造装置産業の好調さも続いている。SEMIとSEAJが発表した毎月販売額の推移(図2)を見る限り、依然として上向き状況だ。SEMIが発表した、2月の北米製半導体製造装置は、前年同月比22.2%増の24億1140万ドルとなった。SEAJが発表した日本製半導体製造装置の販売額も24.3%と好調で1705億2500万円となった。

これはメモリが特殊な3次元加工を必要とするようになり、製造装置もこれまでのモノでは使えなくなってきたことによる新規需要を生んだ格好となっている。

(2018/03/27)

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