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中国のファブレス半導体が急伸

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中国のファブレス半導体企業の売り上げが急速に伸びている。世界のファブレス半導体企業の市場シェアを調べているIC Insightsは、中国のファブレス半導体の市場シェアが2010年に5%だったが、2016年には10%へと倍増しているとレポートしている.(図1)。

図1 世界のファブレス半導体メーカーの市場シェア 出典:IC Insights

図1 世界のファブレス半導体メーカーの市場シェア 出典:IC Insights


IC Insightsが発表した世界のファブレス半導体の販売額によると、中国のファブレス企業の中でも社内向けしか設計していない企業を除くと6%へと減少する。中国最大のHiSiliconは華為科技向けの内製チップしか設計していない。ZTE MicroやDatang(大唐)も内製向けメーカーである。

とはいえ、中国ではファブレス半導体メーカーの数は増え続けている。世界のファブレス半導体トップ50社ランキングには、2009年にはHiSilicon1社しか入っていなかったが、2016年には11社にも膨れ上がっている(図2)。


図2 中国ではファブレス半導体が急増 出典:IC Insights

図2 中国ではファブレス半導体が急増 出典:IC Insights


2016年の世界のファブレス半導体企業は、全半導体販売額の30%弱にあたる904億ドルに達するようになった。10年前の2006年ではわずか18%しかいなかった。最近の傾向として、中国でファブレスが増えたことと同時に米国のシェアが落ちた。2010年に69%もあったのに、2016年には53%に減少している。これは、近年のM&Aによる影響が強い。例えば、シンガポールに本社のあるAvagoが米Broadcom Corp.を買収し、今はシンガポール本社のBroadcom Ltd.となり米国企業として扱っていない。

日本は相変わらずファブレス企業が成長してきておらず、トップ50社にはメガチップスしか入っていない。日本最大のメガチップスでも2017年3月期の予想では前年比15%増の640億円程度と予想されている。

また、欧州が2010年の4%から2016年に1%に減ったのは、これもM&Aによる。欧州で第2位のファブレス半導体メーカーだった英CSR社が米国のQualcommに買われ、第3位のLantiqがIntelに買収された。トップ50社内には英Dialogだけが12億ドル(約1380億円)で残った。前年まで50社に入っていたノルウェー本社のNordic Semiconductorは2016年1億9800万ドルの販売額しかなく、圏外に落ちた。

(2017/03/17)

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