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半導体製造装置のB/Bレシオ、受注額が前月比7.5%減の0.94

日本半導体製造装置協会(SEAJ)によると、2014年7月における日本製半導体製造装置のB/Bレシオは、0.94となった。6月のB/Bレシオは1.05と健全な数字であったが、7月は1.0を切ったためにやや不安要素がある。販売額は前月比3.4%増の1043億6100万円だが、受注額が前月比7.5%減の983億8400万円、と減っているからだ。

図1 日本製半導体製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ

図1 日本製半導体製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ


販売額は、3月の駆け込み需要を受けて、3ヵ月の移動平均の影響が5月まで続いた。7月は6月よりも少し伸びているが、受注額が5月から6、7月と2カ月連続じわじわと落ちている。6月終わりから7月はじめにかけて、受注が急激に落ちた企業があった。しかし、どうやら一時的な落ち込みらしく、2014年の第4四半期に向けて回復しているようだ。8月の数字を気にしておこう。


図2 日本製FPD製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ

図2 日本製FPD製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ


日本製FPD製造装置はもっと深刻だ。5月から6月の受注額が16.8%減だったが、7月は6月に対してさらに32.5%減と急激に減少しているからだ。販売額は変わらない。このため、B/Bレシオは0.75、と警戒数字まで低下した。受注額が減っていることはこの先厳しいことを表している。

(2014/08/21)
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