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B/Bレシオの流れから見る、半導体は上向き、FPDは下向きの製造装置産業

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SEAJ(日本半導体製造装置協会)が発表した1.18という半導体製造装置のB/Bレシオは、先月から下がったという報道はある。しかし、この1年間の大きな流れを見る限り、決して悪い方向ではない。むしろ、健全な方向に向かっている。

図1 日本製半導体製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ

図1 日本製半導体製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ


その理由は、受注額、販売額とも上がり始めたからである。昨年の9月をピークに製造装置の販売額は低下し続けてきた。それが12月を底としてようやく上がってきた。上がる割合が受注額と販売額において多少の差があるためにB/Bレシオがばらつく、という程度にすぎない。先月に比べてB/Bレシオが下がったことは問題にはならない。

受注額・販売額ともに増加傾向にあることは、実は半導体部品の在庫状況とも関係している。半導体部品の在庫は、2012年の第3四半期をピークとして解消する方向に向かっている。間もなく解消され、半導体製品の売れ行きが再び上向くことは多くのアナリストが指摘することである。

半導体製品は全ての電子機器や機械製品、クルマ、産業機器、医療機器、宇宙航空などありとあらゆる分野に広がってきた。ところが、ディスプレイは表示するという機能しかないために半導体とは違い、応用分野はかなり限られる。この大きな流れのせいか、FPD製造装置のB/Bレシオはつい5カ月前まで2.45というバブル的な数字を示したが、その後は急速にしぼみ続けている。


図2 日本製FPD製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ

図2 日本製FPD製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ


図2を見る限り、昨年の9〜10月にバブルのように膨らんだ受注額は下がり続けている。これに対して、販売額は9月を底として10,11月と増加してきたが、12月からは再び下降局面に入ってきた。11月のピークといえども、6月までの数字の70%程度しか及ばない。受注額・販売額共に低下する時が最も危険な時であり、B/Bレシオはその時には意味をなさなくなる。

(2013/02/21)

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