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今年の世界半導体産業は4.3%増成長と1ポイント上方修正したアイサプライ

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米市場調査会社のアイサプライ(IHS iSuppli)社は、今年の世界半導体市場の見通しを1ポイント上方修正し、1月に予想した3.3%増から4.3%増になる見込みだとしている。1月には3114億ドルとしていたが、今回の見方では3246億ドルになりそうだ。

図 世界の半導体産業は2016年まで右肩上がり 出典:IHS iSuppli

図 世界の半導体産業は2016年まで右肩上がり 出典:IHS iSuppli


アイサプライが上方修正したのは、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末の需要が強く、しばらく続くと見ているからだ。12年の先についても、金融危機のような大きな経済要因や、ITバブルのような産業界の見込み違いがない限り、このまま2016年までは右肩上がりで成長していくと予測する。この結果、2016年には4128億ドル規模に達するとしている。

アイサプライは、世界経済の立ち直りが現実的になってきていることもその大きな要因としている。今年の第3四半期のクリスマス商戦に向けた半導体チップが堅実に成長することは間違いないという。薄型のウルトラブックは、12年いっぱいはまだ、強いけん引力にはならず、ほぼ横ばいで推移するだろうが、13年にはマイクロソフトのWindows-8やタッチスクリーンGUIなどが組み込まれることによって市場のドライバになる可能性があるとみている。

半導体市場全体をけん引する半導体製品は、NANDフラッシュとASIC、MPUだとしている。NANDフラッシュとASICはスマートフォンやタブレットが需要を引っ張り、MPUはノートパソコンやウルトラブックなどが引っ張ると見ている。

半導体製品の在庫はこの半年間で7.5%減少したが、在庫全体の金額ベースではまだ減ったといえないほど残っているという。このため、半導体メーカーは今年の前半いっぱいは在庫調整をさらに進めていくことになろうと見る。特に在庫の多くはIDMが持っており、IDMは昔からファブレス半導体メーカーほど在庫を減らさずにきた。IDMは、ファブレスと違って、百貨店商法のように在庫スペースを持たないユーザーまでも抱えてきたためである。今後も在庫を大きく減らすことはないだろうとアイサプライは見ている。

在庫は、今年の第2四半期の終わりまでに5.4%減らせる程度にとどまり、最終製品在庫の77〜79%が最少の在庫となるとしている。これよりも5%さらに減少するなら持続的成長が起こるだろうとアイサプライは予測する。

(2012/04/27)

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