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半導体製造装置市場、B/Bレシオは1に近づくものの警戒注意

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2011年11月における日本製半導体製造装置の受注額と販売額が日本半導体製造装置協会(SEAJ)から発表された。833億5300万円の販売額に対して、808億5000万円の受注額だった。景気の先行指標であるB/Bレシオに直すと、0.97である。先月が0.83だったから市場が良くなったように見えるが、決してそうではない。警戒を要する。なぜか。

図1 日本製半導体製造装置の受注額と販売額 出典:SEAJ

図1 日本製半導体製造装置の受注額と販売額 出典:SEAJ


B/Bレシオが上がったのは販売額が下がったからで、受注額はほぼ横ばいであり、むしろわずかながら減少している。つまり、受注が増えないのにもかかわらず販売が15%も減少したためにB/Bレシオが上がった。もっと警戒しなければならないことは、これらの金額は全て3ヵ月の移動平均で表されていることだ。11月の数字は9月、10月、11月の平均値にすぎない。つまり移動平均とは過去にさかのぼった指標であり、未来を見るのに都合のよい数字ではない。移動平均を使うのは、過去をさかのぼって大きな流れを知るのに平均化されて都合が良いためだ。移動平均をとらなければ毎月の変動が大きく出てくるため大きな流れを捉えることはできない。この意味で移動平均を使っている。しかし、移動平均で未来を予測することは難しい。

セミコンジャパンにおいて海外のアナリストたちと議論したところ、この先半年間は要注意で、その先の景気の立ち上がりに期待している声が強い。ということは、半導体製造装置メーカーはじっくり次機種の開発ニーズを探っていき、景気の立ち上がりに合わせて製品を出せるようにしておくべきだということになる。こういった時期こそ、営業と技術マーケティングが重要になる。


図2 日本製FPD製造装置の受注額と販売額 出典:SEAJ

図2 日本製FPD製造装置の受注額と販売額 出典:SEAJ


日本製FPD製造装置は底の真っただ中だ。受注額は販売額の1/5しかないという悲惨な状況だ。販売額はこの半年で最高の372億1900万円を記録しているが、受注額がわずか80億4200万円に下がってきた。8月から9月にかけての落ち込みが特に激しい。8月の303億9800万円から9月に115億6200万円と1/3に激減、その額の減少傾向は10月、11月も続いており、この先どこまで行くのか、全く予断を許さない。

(2011/12/21)

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