Semiconductor Portal

HOME » セミコンポータルによる分析 » 市場分析

2010年3Qでの世界半導体製造装置ランキング、VLSIリサーチが発表

2010年第3四半期における半導体製造装置企業トップランキングを米市場調査会社のVLSI Research社が発表した。製造装置のトップテンランキングにかつては多くの日本企業があったが、今回は東京エレクトロン、大日本スクリーン製造、アドバンテストの3社にとどまった。

表1 VLSIリサーチが発表した2010年第3四半期の半導体装置メーカーランキング

表1 VLSIリサーチが発表した2010年第3四半期の半導体装置メーカーランキング/出典:VLSI Research CHIP MARKET RESEARCH SERVICES

出典:VLSI Research CHIP MARKET RESEARCH SERVICES


このトップランキング表には、かつての雄だったニコンもキヤノンももはや入っていない。日本企業は3社のみでオランダが2社、残り米国が5社という状態だ。

半導体デバイスメーカーは1980年代のわが世の春を過ごした5~6社という状況から今や3社がやっと、という状態になった。一方、製造装置メーカーは5社程度あり、デバイスメーカーとは違うと言われていた。今回、半導体装置メーカーもきわどくなってきた。

今回の発表で、第1位アプライドマテリアルズ、2位ASML、3位東京エレクトロンという順位は2009年同時期と同じである。四半期の伸びを対前四半期で見比べると伸びが最も顕著なのは日本のTELとアドバンテストの31%増、その次がKLAテンコールの25%増、大日本スクリーンの20%増となり、この第3四半期では日本勢の健闘が目立った。

VLSIは2010年全体の市場は前年比96%増の474億ドルになると見ている。

(2010/12/27)
ご意見・ご感想