経産省の半導体・デジタル戦略を議論したウェビナー
経済産業省から半導体・デジタル技術戦略が発表され、それを受ける形で6月23日にセミコンポータル会員限定ウェビナー「今月の重要ニュース:政府も議会も半導体強化に動き出す」を開催した(図1)。これまでと同様、時間の半分をプレゼンでの解説、他の半分を議論に回している。議論をできる場の提供がこのウェビナーである。
図1 6月23日に開催したウェビナー「今月の重要ニュース:政府も議会も動き出す」
このウェビナーでは経済産業省が6月4日に発表した「半導体・デジタル技術戦略」をまず紹介した。その戦略を具体化した戦術の一つがTSMCのパッケージング工程の研究所をつくばに誘致したことである。研究所を誘致すると共につくばにある前工程のクリーンルームも提供し、ここで共同開発する日本企業20社強を募った。この中にはすでにTSMCと共同開発したり、IMECともパッケージング工程で共同開発したりしている企業もある。
そこで、今回のウェビナーでは、何のために改めて日本で共同開発するのかを出席者からアンケートを取った。このウェビナーでは、バーチャル会場からアンケートを取り、その結果を即座に出すことができる。これは、ディスカッション重視のセミコンポータルならではのウェビナーと言える。
また、半導体産業は今、空前のブームである。これまで見向きもされなかった日本での半導体にラジオやテレビからでさえも注目を集めるようになった。行政府も立法府の議会も半導体に注目するようになってきた。この動きは本物なのだろうか。ウェビナーは経済産業省の提言を紹介し、セミコンポータル会員の方々と議論した。