インドの半導体デザイン市場は2015年には450億ドル規模へ
インドの半導体産業の始まりは1970年代に遡る。インド政府管轄のBharat Electronicsがテストデザインセンターならびに生産設備を有した時である。1985年にはTexas Instrumentsがインドで多国籍企業として初めてデザインセンターを設立している。
以来、インドは、VLSIデザイン、サーキットボードデザイン、エンベッデッドソフトウエアの企業を育成しながら、Bangalore、Dehli、Hyderabad、Chennai、Pune、Ahmedabad、Goaなどインドの各都市に設計拠点を構築してきた。いまや世界のトップ10ファブレス企業のすべてがインドでオペレーションを展開し、また、世界のトップ25の半導体企業のうち19社がインドに進出している。
インドの半導体デザイン市場は2005年、32億ドル規模となり、75,000名の雇用を促進させた。2015年には、市場規模430億ドル、雇用780,000名に成長すると予想されている。
インドの半導体産業は過去10年間で飛躍的な進歩を遂げた。しかしながら、その市場は現時点では世界市場の1%に過ぎない。しかし2015年には世界の6.5%を占めるまでに成長すると予測されている。
インドの携帯機器の出荷台数は2006年は5,500万台となり、2008年には1億台を突破すると予想されている。Nokiaなどはインドでの生産ラインの構築も進めている。かつて、品質よりも価格重視と言われたインド市場であるが、大きく変化を遂げている。GDPの成長とともに、中流階級層が伸び、平均的インド人の生活は、最先端のフラットパネルTVを購入し、また、最新のデスクトップ型PCやソフトウエアを有している。
* 注:本文は、FSAのSemiconductor Insights Asiaに掲載されたもの。