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ストレージ装置のPure Storage社がクラウドサービスへビジネス展開

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フラッシュストレージのようなストレージ装置を製品としてきた米Pure Storage社がストレージデータをクラウドでサービス提供するというビジネスモデルへと広げた。これまでのハードウエアを生かしてサービスを行うというビジネスへの展開となる。

図1 Pure Storage社戦略部門VPのMatt Kixmoeller氏

図1 Pure Storage社戦略部門VPのMatt Kixmoeller氏


「このビジネスは、会社として第3章の時代に入る。第1章はオールフラッシュのハードウエア、第2章は解析データの活用、そして今回はクラウドベースでオンプレミス(企業内のシステム用サーバの利用)と同じ体験ができるようにする時代だ」と同社戦略部門VPのMatt Kixmoeller氏(図1)は語る。クラウドのパートナーとして選んだのは最大手のAWS(Amazon Web Service)。今回のビジネスモデルは純粋なソフトウエアサービスである。

Pure Storage社はこれまで、オンプレミスで使うフラッシュストレージ装置を出荷してきた。ITのメガトレンドはオンプレミスからクラウドへとシフトし続けており、しかもオンプレミスあるいは大企業が築いてきたプライベートクラウドと、AWSやMicrosoft Azureなどのパブリッククラウドとのハイブリッドクラウドへと流れている。「現実に、自社のソフトウエア開発でもクラウドを使っている」(Kixmoeller氏)。

同社が出荷してきた1万台以上のハードウエアがあるエッジでの処理と異常検出にPure1アプリケーションソフトウエアでサポートしている。これはクラウド上のSaaS(Software as a Service)の形で、リアルタイムでエッジのストレージ装置を管理する。

老舗の大手企業はパブリッククラウド用のアプリケーションを開発してこなかった。ハイブリッドクラウドを使う場合に、オンプレミスやプライベートクラウドで使うアプリケーションはそのままではパブリッククラウドには使えない。「ハイブリッドクラウドで両方に使えるアプリケーションの開発は難しい」とKixmoeller氏は述べる。そこで、同社は、一つのデータアーキテクチャを提供してオンプレミスでもクラウドでも使えるようにするという目標を決めた。

今回、一貫したストレージ機能と一貫したAPI、一貫した復元性を実現することで、アプリケーションは一度構築すれば、どこでも実行できるようになるという。AWS上で同社のソフトウエアを実行するために設計された主要な機能は三つある。Cloud Block Store for AWSと、CloudSnap for AWS、StorReduceである。

Cloud Block Storeは、業務用ストレージの品質基準を満たすブロックストレージ。ミッションクリティカルなアプリケーションをクラウド上でもシームレスに実行できるように設計されている。ここでは、フラッシュアレイで使うソフトウエアPurityをAWS上で使えるように最適化した。

従来のデータセンターやオンプレミスのストレージシステムでは、ディスクとバックアップ用のディスクがあり、データ保存用にはテープを用いていた。バックアップは速いが、リカバリ速度は遅い、また複数のバックアップサイロがあって複雑などの欠点があった。今後は、フラッシュアレイとバックアップ用のフラッシュアレイがあり、さらに保存用にはクラウドを用いるというアーキテクチャを採用する(図2)と、簡単な操作環境で高速のリカバリができるようになるとPure Storageは期待する。


フラッシュ→フラッシュ→クラウド シンプルな操作で高速リカバリー

図2 これからのシステムはフラッシュアレイ(従来はディスク)のストレージ、バックアップ用のフラッシュアレイ、そして保存用のクラウド(従来はテープ)になる 出典:Pure Storage


CloudSnapは、オンプレミスでデータコピーし、それをAmazon S3(Simple Storage Service)に送る。同社のフラッシュアレイにはクラウドベースのデータ保護機能が組み込まれており、クラウド上で高い保護性を実現できる。しかもオンプレミス、クラウドのどちらにも柔軟にリカバリできるとしている。

最後のStorReduce機能は、データのダブリ(重複)を排除する技術で、簡単なバックアップと高速のリカバリを実現できる。StorReduce社を買収してPure Storageが手に入れた。Amazon S3内でのデータがダブらないので、コスト的に有効となる。

これまでは最終的な保存はテープライブラリとしてきた。テープへのアクセスはオフラインだった。これをAWSに保存すればオンラインで簡単に高速にアクセスできるようになる、とKixmoeller氏は語った。

(2019/01/09)

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