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AI需要へのメモリ半導体関連の動き;戦略面、価格&株価、投資、技術

異次元の伸び&事態を引き起こしているAIブームであり、世界半導体販売高然り、メモリ半導体の不足&価格高騰も然りである。メモリ半導体については、インテルのメモリ回帰の可能性が仄めかされるなど各社の戦略的な検討&取り組みがそれぞれにあらわされている。価格&株価についても、桁が違う動きが見られ、株主還元など行われている。投資の方も、SamsungおよびSK Hynixに加え、Micronそして台湾・Nanyaのそれぞれ大規模な計画が打ち上げられている。技術面でも、AIでのボトルネック解消に向けたメモリ半導体についての技術的な考察&評論が目に留まっている。かつてより激変含みのメモリ半導体市場であり、AI需要への諸々の対応に引き続き注目である。

≪AIブーム盛り立ての取り組み≫

メモリ半導体関連の動きへの注目、まずは各社の戦略面について。以下、項目分けして示していく。

[インテルのメモリ回帰?]

◇Intel at a Memory Crossroads, Again (8月14日付け EE Times)
→1)*CPUのスペシャリストがメモリ市場の復活に注目――メモリチップはコモディティから「AIゴールドラッシュ」の主役へと変貌を遂げつつある。
  *半導体メモリのパイオニアからCPUの巨大企業へと変貌を遂げたIntelが、再びメモリ事業への回帰を図ろうとしている。かつては市況変動の激しいコモディティ・ビジネスだったメモリ市場は、今やAI時代の「金鉱」へと様変わりした。IntelのCEOであるLip-Bu Tan氏は、Michael Marks氏がホストを務めるポッドキャスト「TechSurge」の中で、この動きを示唆した。
 2)AIが需要のあり方を塗り替え、供給不足が続く中、Intelは新たなメモリ・アーキテクチャの検討を進めている。Lip-Bu Tan CEOは積層型DRAMや高度なパッケージング技術を重視しており、XBMやZAMといった取り組みが、同社のメモリ事業への野心を再び活性化させる可能性がある。

[米国政府の動き]

◇U.S. Urges Apple Not to Buy Chinese Memory Chips―US urges Apple to avoid Chinese memory chips (8月14日付け The Wall Street Journal)
→1)Howard Lutnick商務長官、iPhoneメーカーに対しAI需要に伴うチップ供給逼迫への別解を求める。
 2)ハワード・ラトニック商務長官は、AIデータセンターからの需要拡大を背景に世界的なチップ不足が続く中、Appleが中国からメモリチップを調達する可能性について、トランプ政権としての懸念を表明した。この供給不足は家電製品の価格上昇を招いており、Appleは供給逼迫を緩和する策として中国メーカーからの調達を検討している。

[AlteraのDDR5サポート]

◇Altera Broadens DDR5 Support Across Agilex FPGA Portfolio (8月18日付け EE Times India)
→Altera社は、「Quartus Prime Pro Edition」ソフトウェア・バージョン26.1.1のリリースに伴い、Agilex FPGAポートフォリオ全体でDDR5メモリのサポートを拡大した。

[Nvidiaのメモリ使用]

◇[News] NVIDIA Vera Rubin Spillover from HBM to NAND: CMX Fuels TLC Spot Price Rebound from June Dip (8月18日付け TrendForce)
→NVIDIAの「Vera Rubin」プラットフォームでは、CMXアーキテクチャがAIのKVキャッシュ(Transformer系のLLM推論で一度計算した各トークンのKey/Valueベクトルをメモリに保持し、次トークン生成時に再利用して計算量とレイテンシを大幅に削減する仕組み)データをHBMからフラッシュメモリへと移行させることに伴い、TLC NANDの供給が逼迫している。8月17日時点での512Gb TLC NANDのスポット価格は21.125ドルに達し、週次で4.97%、3週間で11.6%上昇した。

[SK Hynixの米国HBMチーム]

◇[News] SK hynix Reportedly Builds Silicon Valley HBM Team to Boost Customer Co-Design With U.S. Big Tech (8月19日付け TrendForce)
→SKハイニックスは、主要なAIチップメーカーと顧客独自のアーキテクチャを共同開発するため、シリコンバレーにおけるHBMチームを拡充している。この取り組みはHBM4以降を見据えたものであり、NVIDIAとの連携を強化するとともに、メモリの早期共同設計を通じて将来の受注確保につなげることを目指している。

◇SK Hynix's new HBM team lands in Nvidia and AMD's backyard - co-design is becoming the way to win HBM4 orders―Co-design strategy key to SK Hynix's HBM4 development (8月20日付け DigiTimes)
→SKハイニックスがシリコンバレーでHBMの設計チームを編成していると報じられている。この動きは、米国の主要な半導体顧客との共同設計の取り組みをさらに深めるものとなるであろう。

[Micronのメモリの見方]

◇Micron CEO: AI has ‘totally changed’ the equation for the boom-and-bust memory industry (8月20日付け CNBC)
→1)*マイクロン・テクノロジーのSanjay Mehrotra CEOは木曜20日、AIがメモリ事業を劇的に変えたと述べた。
  *メロトラ氏はCNBCの番組「Mad Money」で、「今日、メモリなしではAIは成り立たない。AIシステムには、より多くのメモリ、より高性能なメモリ、そしてより低消費電力なメモリが必要なのである」と語り、「つまり、メモリの価値、その方程式は完全に変わってしまった」と指摘した。
 2)マイクロンは、AIの台頭によってメモリが戦略的なインフラとなり、高速かつ低消費電力な製品への継続的な需要が喚起されているとしている。顧客からの供給増の要望が続く中で供給不足の状態は今後も続くと同社は予想しており、一方で長期契約が米国内での製造投資を後押ししている。

[YMTC、IPOへの動き]

◇China’s NAND Specialist YMTC Moves Closer to IPO (8月21日付け EE Times)
→*YMTCは、国内外の市場のバランスを取りつつ、AI主導のメモリ需要を取り込むための資金を調達する必要がある。
 *CXMTと並び、中国のメモリ業界を牽引する双璧の一つであるYMTCは、AI時代のメモリチップ不足を好機と捉え、世界の有力メモリ企業としての地位を戦略的に確立すべく、CXMTと同様にIPO(新規株式公開)への道を歩んでいる。DRAMやHBMを主力とするCXMTとは異なり、YMTCはNAND型フラッシュメモリ製品に注力している。

以上、いろいろな動き&アプローチが見られる戦略面であるが、次に価格&株価について、桁外れの現状を色濃く反映する動き&内容が見られている。

◇Memory prices climb 500% in 12 months, up to 10x the lowest ever tracked prices - 128GB of DDR5 now $3,399―RAM crisis triggers unprecedented price hikes in the industry (8月17日付け Tom's Hardware)
→*過去の価格推移データを分析すると、メモリ不足という危機的状況がRAM価格をかつてない高騰へと押し上げたことがわかる。
 *私たちは今、まさに深刻な事態に直面している。当サイトをご覧の皆様なら、メモリ価格がもはや常軌を逸したレベルに達していることはご存知であろう。これを「RAMpocalypse(RAM+アポカリプス)」と呼ぶ人もいれば、私は「RAMageddon(RAM+ハルマゲドン)」と呼ぶのが好みであるが、呼び方はさておき、PCを自作する人々にとって現在の状況が極めて厳しいものであることに変わりはない。その深刻さを具体的に把握するために、こちらのRAM価格推移に関する記事をぜひご覧いただきたい。

◇Memory Stocks Surge as AI Demand Fuels Supply Constraints (8月18日付け The Chosun)
→1)SKハイニックス、AI需要と米国による中国向けメモリ規制を背景に株価が8%急伸
 2)AIデータセンター向け需要の持続に対する投資家の信頼が回復する中、メモリ半導体関連銘柄が反発している。供給不足、AI関連収益の拡大、米国の対中半導体規制、そして2027〜2028年にかけて続く供給逼迫といった要因を背景に、サンディスク、マイクロン、SKハイニックスおよびサムスンの株価が上昇している。

◇Samsung hikes chipmaking prices by up to 15% on demand spike, sources say (8月19日付け Reuters)
→サムスン、AI向け半導体の需要急増を受け製造価格を引き上げ

◇サムスン11兆円株主還元 AIマネーで株価上昇狙う (8月21日付け 日経)
→韓国半導体大手サムスン電子が計100兆ウォン(約11兆円)規模の株主還元策を発表することがわかった。SKハイニックスも約40兆ウォンの自社株買いを実施する。AI需要で稼いだマネーで巨額の株主還元を行う動きが広がってきた。
 関係者への取材でわかった。21日に開かれる取締役会を経て公表する。計100兆ウォンの株主還元策は韓国で最大規模となる。

次に、各社の投資面の現下の動きである。

◇[News] Samsung, SK hynix 1H26 Chip Facility Investment Up 35%; NVIDIA Not Among Samsung’s Top Five Customers (8月17日付け TrendForce)
→AI需要の拡大により半導体工場の稼働率がフル稼働となる中、サムスンとSKハイニックスは2026年上半期の半導体投資額を35.1%増の43兆2,000億ウォンに引き上げた。両社は研究開発を強化し、HBM、DRAMおよびeSSDの生産能力を拡大するとともに、顧客層もNVIDIA以外へとさらに広げた。

◇How Micron’s $50 billion Boise buildout is reshaping its hometown―Micron's $50B effort aims to boost US memory manufacturing (8月20日付け CNBC)
→1)*2024年末以降、Micronの株価が10倍以上に高騰したことを受け、同社の本拠地であるアイダホ州ボイシでは、新たに巨額の資産を手にした人々が続々と生まれている。
  *AI主導のメモリ需要拡大に伴う好況は、雇用の増加、新規建設プロジェクトの活発化、賑わう外食産業、そして新たな住民の流入といった形で地域に波及している。
  *しかし、こうした開発ラッシュやマイクロンによる$50 billion規模の事業拡大計画は、一方で交通渋滞、住宅価格の高騰、そして富の偏在といった課題ももたらしている。
 2)マイクロン・テクノロジーは、AI主導のグローバル・メモリ市場における地位を強固にするという野心的な取り組みの一環として、アイダホ州ボイシで500億ドル規模の事業拡大を主導している。同社はすでに2つの半導体製造工場の建設に着手しており、これらは同地域で1万7,000人以上の雇用を創出し、半導体産業におけるボイシの重要性を高めるものと期待されている。この戦略的な拡大は米国の製造能力強化を目指すものであり、最初の施設は2027年までに稼働を開始する予定である。同施設は、米国国内初となる先端メモリ生産用の前工程(ウェハ製造)工場となる。

◇Micron Unveils Micron Research Labs, a U.S.-Based Long-Horizon Innovation Hub (8月20日付け SEMICONDUCTOR DIGEST)
→マイクロン・テクノロジーは本日、米国アイダホ州ボイシに拠点を置く最先端の長期研究機関「Micron Research Labs」を設立すると発表した。同機関は、今後10年間で$10 billion規模の投資を計画している。マイクロンが誇る技術と製造におけるリーダーシップを基盤とし、顧客、学術界、政府、そして広範な半導体エコシステムを結集させることで、現在の技術ロードマップの枠を超えたブレークスルーを追求し、今後数十年にわたる技術の可能性を切り拓いていく。

◇台湾・南亜科技、DRAM工場に1.7兆円 設備投資、上限3割上げ (8月20日付け 日経)
→台湾の南亜科技は2026〜29年にかけ北部・新北市の半導体メモリー工場に最大3466億台湾ドル(約1兆7000億円)を投じると発表した。微細な回路製造に用いる極端紫外線(EUV)露光装置などを導入する。
 南亜科技の新工場では短期記憶用のメモリーであるDRAMを生産する。EUV露光装置を導入した、同社で最先端の工場となる。生産能力は基板ベースで月産3万5900枚を見込む。最終的な生産能力は4万5000枚まで引き上げる。

最後に、プロセッサ処理に追いつかないメモリ、とかつてより言われ続けた覚えがなきにしもあらずであるが、AIブームのもとでも同様の技術面の論調が見られ始めている。

◇Marvell Targets AI Bottlenecks with Memory-Disaggregation Portfolio (8月18日付け EE Times)
→1)*Marvellは、SSD、CXL、およびフォトニック・ファブリックを活用してデータを演算処理の近くに配置することで、AIにおけるメモリのボトルネック解消に取り組んでいる。
  *Marvellの最新AIインフラストラクチャ・ポートフォリオは、Compute Express Link(CXL)や光インターコネクト技術を活用し、ハイパースケールおよびクラウド環境におけるAIの性能を制約しているメモリ関連の課題に対処するものである。
  *Marvell Technologyの最新メモリインフラ製品は、ハイパースケールおよびクラウド事業者がメモリを演算処理のより近くに配置し、データのボトルネックを低減させ、推論ワークロードにおけるトークン効率を向上させることを支援する。
 2)Marvell Technologyは、AIにおけるボトルネックを解消するためのメモリインフラ製品を投入した。ハイパースケールおよびクラウド事業者向けに、メモリを演算処理のより近くに配置し、効率性を向上させることを目指している。同社の製品ポートフォリオには、PCIe 6.0対応SSDコントローラー「Bravera SC6」、CXL対応製品群「Structera CXL」、および「Photonic Fabric」コンポーネントが含まれる。
 3)Marvell Technologyは、PCIeストレージ、CXL拡張、光ファブリックにまたがるメモリ・インフラストラクチャを発表した。これにより、ハイパースケーラーはボトルネックの解消、メモリのプール化、AI推論の高速化を実現できる。同社のポートフォリオは、サーバー、ラックおよびデータセンターの各レベルでメモリを拡張可能にする。
 4)Marvell Technologyは、SSDs、CXL拡張および光ファブリックにわたるメモリインフラ製品を投入した。これらの製品は、メモリを動的にプール・拡張し、演算処理の近くへ移動させることで、ハイパースケーラーによるメモリの分離(ディスアグリゲーション)、ボトルネックの解消、およびAI推論効率の向上を支援する。

◇How Will The Custom HBM Business Work?―Custom HBM4 targets hyperscalers with base die option―There is no one-size-fits-all ? yet. (8月20日付け Semiconductor Engineering)
→HBM4ではベースダイのカスタマイズが可能になり、これは主にハイパースケーラーが特定のワークロード向けに性能を向上させることを意図している。こうした取り組みはリソースに負荷をかける可能性があるが、Marvellなどの企業はすでにカスタムXPUsをサポートするためにカスタムHBMの実装を進めており、メモリメーカー、ロジックファウンドリおよび設計チーム間の連携の重要性が浮き彫りになっている。

◇Why Memory Performance Is More Important Than Ever In Modern Computing―Why memory performance is critical for modern processors (8月20日付け Wccftech)
→1)長年にわたり、コンピューティング性能はいくつかの主要なスペック指標に集約して語ることができた。CPUsはクロック周波数やコア数、GPUsはシェーダーのスループットや後に登場したTFLOPS、メモリは周波数、ストレージはシーケンシャル転送速度といった数値でその性能が示されていた。こうした数値は現在でも重要であるが、現代のプロセッサは極めて高い演算能力を備えるようになったため、理論上の性能を実際にどれだけ引き出せるかを左右する別の課題が重要性を増している。それは、必要なデータを、必要なタイミングで、必要な場所へ確実に届けることである。
 2)効率的なデータ移動が求められる現代のコンピューティングにおいて、メモリ性能は極めて重要である。プロセッサの演算能力が向上するにつれ、システムのボトルネックは、必要なデータを必要な場所とタイミングで利用可能にすることへと移行した。これには単なるメモリ容量や速度だけでなく、レイテンシ、帯域幅およびデータの局所性(データ・ローカリティ)といった要素も含まれ、これらはシステム全体の性能を左右する重要な要因となる。

激変はつきものという感じ方のメモリ半導体、AIブームのなかの推移に引き続き注目するところである。


激動の世界の概況について、以下日々の政治経済の動きの記事からの抽出であり、発信日で示している。

□8月18日(火)

AI需要が支える世界景気、とのあらわし方であるが、先行き懸念も付されている。

◇世界景気、腰折れは回避 日米欧4〜6月実質成長1%台保つ AI需要が支えに (日経)
→中東情勢の緊迫が続く下で世界経済がかろうじて回復基調を保っている。
 4〜6月期に日米欧の実質成長率はそろって1%台だった。原油高の逆風を旺盛なAI投資が一定程度、相殺した。エネルギーの供給制約で高インフレが再燃し、景気が下振れする懸念はなおくすぶる。

中東不安や金利高止まりが引き続いて、上げ下げ&揺れ幅が交互する推移の今週の米国株式市場である。

◇NYダウ続落272ドル安 米イラン情勢の不透明感、原油高響く (日経 電子版 06:03)
→17日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、終値は前週末比272ドル63セント(0.50%)安の5万3459ドル78セントだった。中東情勢の不透明感から原油価格が上昇し、株式相場の重荷となった。ダウ平均の下げ幅は一時300ドルを超えた。
 トランプ米大統領は17日、自身のSNSに「最大の目標はイランにいかなる形であれ核兵器を持たせないことだ」と投稿した。トランプ氏は米国はイランとの覚書の延長を求めていないと述べたとロイター通信が同日に伝えた。

□8月19日(水)

◇NYダウ、続落し116ドル安 中東不安や金利高止まりで売り (日経 電子版 05:50)
→18日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落し、終値は前日比116ドル38セント(0.21%)安の5万3343ドル40セントだった。中東情勢を巡る先行き不透明感が投資家心理の重荷となった。世界的に国債利回りに上昇圧力がかかっていることも、株式の売りを促した。
 トランプ米大統領は18日、自身のSNSに「イランとの間で進行中、または予定される協議や対話は一切ない」と投稿した。

□8月20日(木)

AI・半導体に軸足、経済産業省の来年度概算要求である。

◇経産省、来年度概算要求7.7兆円 AI・半導体に軸、「補正脱却」で膨張 (日経)
→経済産業省は2027年度予算の概算要求で一般会計と特別会計で計7兆7000億円ほどを求める。26年度当初予算の2.5倍で、AIや半導体に軸足を置く。補正予算頼みからの脱却を掲げる高市早苗政権の方針を踏まえた。

◇NYダウ、終値は119.65ドル(+0.22%)高の53,463.05ドル (日本経済新聞 ダウ工業株30種平均(DJI))

□8月21日(金)

◇NYダウは反落し703ドル安 金利再び上昇、ウォルマート大幅安も逆風 (日経 電子版 05:36)
→20日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、終値は前日比703ドル84セント(1.31%)安の5万2759ドル21セントだった。米長期金利が再び上昇し、株売りが広がった。決算を発表したウォルマートが大幅に下げたことも、ダウ平均を下押しした。

□8月22日(土)

◇NYダウ、見直し買いで517ドル高 30年債利回りは0.02%上昇 (日経 電子版 06:27)
→21日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、終値は前日比517ドル80セント(0.98%)高の5万3277ドル01セントだった。原油相場や米長期金利上昇への懸念は根強かったものの、ダウ平均が前日に大きく下げたこともあって主力株の一角に見直し買いが入った。
 ダウ平均は前日に700ドルあまり下げ、前週末比では970ドルほど下落していた。原油高に加え、米長期金利が上昇基調にあったことが嫌気された。週末を前に短期的な値ごろ感が意識された面があり、幅広い銘柄が物色された。


≪市場実態PickUp≫

【Nvidia関連】

AI半導体を牽引、現下の市場を主導するスタンスが色濃くあらわされる以下の内容&動きである。

◇Nvidia Bets on the Classical Side of Quantum Computing (8月17日付け EE Times)
→1)*Nvidiaは、実用的な量子コンピュータの構築に向けた競争において、従来のコンピューティング・インフラを極めて重要な層と位置づけている。
  *Barcelona Supercomputing Center(BSC)の1階には、スーパーコンピュータ「MareNostrum 5」が設置されている。その隣には、かつて礼拝堂として使われていた建物を転用したスペースがあり、そこに3台の新しい量子コンピュータが収容されている。数千基のNvidia製GPUsを搭載したこのスーパーコンピュータは、現在、それらの量子システムと接続されている。こうした構成は、台頭しつつあるハイブリッド・コンピューティング・アーキテクチャにおけるNvidiaの役割を浮き彫りにしている。
 2)NVIDIAは、量子プロセッサを支える古典的なインフラストラクチャを提供することで、ハイブリッド量子コンピューティングの発展を推進している。同社のGPUs、ソフトウェア、インターコネクト、制御システムは、回路のシミュレーションやデータの処理、さらには量子システムとAIスーパーコンピュータの統合を支援する。

◇Nvidia books TSMC 1.6nm process for Feynman in H2 2028―Report: Nvidia to use TSMC's 1.6nm process for Feynman GPUs (8月17日付け Electronics Weekly (UK))
→1)Nvidiaは、次世代GPUアーキテクチャ「Rubin」の後継となる「Feynman」向けに、TSMCの「A16」プロセスの生産能力を確保したと報じられている。
 2)Nvidiaは、2028年後半に生産が開始されるGPUアーキテクチャ「Feynman」のために、TSMCの1.6ナノメートルプロセスを予約したと伝えられている。TSMCの「SoIC(System on Integrated Chips)」および「CUPE(Compact Universal Photonic Engine)」技術を採用するFeynmanは、システム帯域幅が毎秒1,000テラバイトを超えるなど、Rubinアーキテクチャからさらなる性能向上を実現している。

◇Nvidia’s AI moat is shifting from chips to capital (8月18日付け CNBC)
→1)*Nvidiaはこの1週間で、半導体関連の資金調達として$500 billion規模の枠組みをウォール街の金融機関と構築すると発表したほか、オハイオ州におけるOpenAIの事業を最大$105 billion規模で支援することでも合意した。
  *同社はAIプロセッサ市場で圧倒的な地位を維持しつつ、もう一つの強力な武器である「資本」を積極的に活用する姿勢を強めている。
  *Nvidiaのジェンスン・フアンCEOは、多くの最先端AI開発企業について、「バランスシートや長期的な信用力が支えきれないほどの速さで成長している」と指摘している。
 2)Nvidiaは巨額の現預金を活用してAIインフラ需要を維持しようとしており、OpenAIのオハイオ州データセンターへの最大$105 billionの支援や、エコシステム全体への投資を行っている。こうした戦略は、AI投資のサイクルを長期化させると同時に、Nvidiaの競争優位性(経済的な「堀」)をさらに強固なものにしている。

◇NVIDIA、OpenAIのデータ施設料を17兆円保証 SBG系が開発―新たな「循環投資」か (8月18日付け 日経 電子版 04:20)
→米エヌビディアは17日、米オープンAIの米中西部オハイオ州の巨大データセンターの賃料として、最大1050億ドル(約17兆円)の支払いを保証すると発表した。オープンAIの不履行リスクをエヌビディアが負い、同施設を開発するソフトバンクグループ(SBG)傘下企業の資金調達を後押しする。

◇The U.S. banned Nvidia’s best chips from going to China. Now it’s trying to close a crucial loophole (8月19日付け CNBC)
→1)*中国のAI企業が、NVIDIAの最先端チップの中国への直接輸出に対する米国の規制をすり抜け、東南アジアのデータセンターを経由して同社の高性能な計算能力を利用していると報じられている。
  *これは、米国の輸出管理制度の「抜け穴」を突くものである。同制度は主に物理的なチップの所有権を対象としており、計算能力へのリモートアクセスまでは規制の対象としていないためである。
  *米議会では、規制対象技術へのクラウド経由のリモートアクセスを政府が管理・規制する権限を付与することが検討されているが、実現には依然として課題が残っている。
 2)中国のAI企業が東南アジアのデータセンター経由で規制対象のNVIDIA製チップにリモートアクセスしていると報じられ、米国のチップ輸出管理に抜け穴が生じている。規制を拡大する法案も検討されているが、執行上の課題や業界からの反発により、その実効性は限定的なものにとどまる可能性がある。

◇First Nvidia H200 shipments reach China, ByteDance and Tencent take deliveries as Beijing loosens its import block - most licensed chips must stay in Hong Kong, which can't power them―Reports: ByteDance, Tencent receive Nvidia H200s―Roughly 10,000 accelerators each have entered mainland China. (8月19日付け Tom's Hardware)
→報道によると、ByteDanceとTencentはそれぞれ約1万基のNvidia製H200アクセラレーターの供給を受けた。これは、ドナルド・トランプ大統領が昨年12月に輸出を承認して以来、中国本土への初の本格的な出荷となる。
 中国当局はこれらのチップの大部分を香港に割り当てたが、H200の電力需要が同地域のデータセンターの許容能力を上回るため、インフラ面での課題が生じている。なお、報道によれば、Nvidiaは中国の顧客向けに50万基のH200を確保している。

◇NVIDIAがファンド化、顧客20社に8兆円投資 自社GPUの購入資金に (8月21日付け 日経 電子版 05:01)
→米エヌビディアが半導体開発企業の枠を超え、AI産業全体に資金を供給する「ファンド」となりつつある。半導体購入資金や信用保証を顧客に提供して自ら需要創出する手法は、AI投資の実需を見えにくくし、失速時にリスクを業界全体に広げることになる。

◇Nvidia in Talks With Chip Startup Rebellions for Potential Deal―Nvidia explores potential collaboration with Rebellions (8月21日付け Yahoo/Bloomberg)
→事情に詳しい関係者によると、米エヌビディアは韓国のAIチップ設計企業であるRebellionsと、技術提携や出資、さらには買収の可能性を含む協業について、初期段階の協議を行っている。


【TSMC関連】

米国顧客の売上げ比率、そして1.6-nm半導体量産について、以下の通りである。

TSMC Follows the Money: More Than 75% of Its Revenue Now Comes From U.S. Customers (8月18日付け SemiVision)
→1)TSMCの工場配置は、顧客の所在地に合わせたものになりつつある。
 2)TSMCによる米国への事業拡大は、単なる地政学的な圧力への対応にとどまるものではない。売上高の75%以上を米国顧客が占める中、アリゾナ州の工場は主要顧客の近くで生産を行うことを可能にし、供給の強靭性を高めるとともに、製造コストの上昇を補って余りある商業的価値を実証している。

◇TSMC could start mass producing 1.6nm chips as soon as late 2026―TSMC may have already gone beyond 2nm. (8月20日付け Android Authority)
→*TSMCは1.6nmのチップ製造プロセスを開発したと報じられている。
 *このプロセスは、処理速度を8〜10%向上させ、消費電力を15〜20%削減するとされている。
 *TSMCは2026年第4四半期に量産を開始する見込みである。

◇2nm chips who? Reports say TSMC is racing toward 1.6nm production in Q4―Reports: TSMC to start 1.6nm chip production―Don't worry, 2nm is on the way. (8月21日付け Android Central)
→1)*海外の報道によると、TSMCは次期「A16」チップ向けに、新たな1.6nmプロセスを開発した。
  *現時点では、このチップはスマートフォン向けではなく、AIや「ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)」機器向けに設計されている。
  *TSMCは2026年第4四半期にこのチップの量産を開始する可能性があり、これはモバイル機器向けの1.4nmプロセスの実現を後押しする可能性がある。
 2)報道によれば、TSMCはAIおよびハイパフォーマンス・コンピューティング向けの1.6nmチップの量産を第4四半期に開始する予定である。
  このA16チップは、2nmチップと比較して処理能力が10%向上し、電力効率が15%改善するとされている。


【インテル関連】

先端ファウンドリー対応、そしてここでもメモリへの立ち位置について、以下の通りである。

◇Intel Razor Lake CPUs to Utilize TSMC N2X Process & Bring bLLC to Laptops―Reports: Intel's Razor Lake CPUs to use TSMC N2X for laptops (8月18日付け Wccftech)
→報道によると、IntelはノートPC向けに「Big LLC」キャッシュを搭載する次期CPUs「Razor Lake」において、TSMCのN2Xプロセスを採用する計画である。Razor Lakeの「S/H」モデルにはGriffin Cove PコアとArctic Wolf Eコアが、「AX」モデルにはCoyote Cove PコアとArctic Wolf Eコアが採用される見込みである。

◇[News] Japan’s Socionext Adds Intel’s 18A-P to Foundry Mix Alongside TSMC (8月20日付け TrendForce)
→Intelは、同社の「18A-P」プロセスの外部顧客としてSocionextを獲得し、TSMC以外のファウンドリ選択肢を拡大した。この性能強化型ノードは次世代SoCsをターゲットとしており、Intelは「18A」の開発を進めるとともに、2027年の生産開始および2028年の本格量産に向け「14A」の準備も進めている。

◇Intel may expand 2 nm chip outsourcing to TSMC (8月20日付け Taiwan News)
→1)Nova LakeでのN2P採用に続き、Razor LakeではTSMCのN2Xプロセスが採用される可能性がある
 2)Intelは、次期プロセッサ向けに最先端の2nmチップを導入するにあたり、TSMCとの提携を拡大する可能性がある。具体的には、同社の「18A」技術とTSMCの「N2P」および「N2X」プロセスを組み合わせる形である。こうした動きは、生産の柔軟性を高めるとともに、台湾の半導体サプライヤーに対する需要を拡大させる可能性がある。

◇Socionext expands SoC strategy with Intel 18A-P process technology―Socionext to develop custom SoCs with Intel 18A-P process (8月21日付け New Electronics (UK))
→ソシオネクストは、Intel Foundryの「18A-P」プロセス技術を活用し、高性能コンピューティング向けチップレットを皮切りに、カスタムSoC製品を開発する計画である。この協業は、ソシオネクストのASIC設計に関する専門知識と、Intelの最先端の製造・パッケージング技術を組み合わせることで、AI、データセンターおよび高性能コンピューティング用途における需要の拡大に対応することを目指している。

◇[News] Intel and Memory: A History of Exits, and a New Bid to Return (8月21日付け TrendForce)
→Intelは、DRAM、RDRAM、NANDおよびOptaneといった技術で長年にわたり一進一退の成果にとどまってきたことを踏まえ、新たなメモリ戦略の展開を模索している。同社の「XBM(cross-batch memory)」や「ZAM(Z-angle memory)」といった構想は、帯域幅と集積度の向上を目指すものであるが、2030年以降に予定される製品化の段階で、同社が市場における重要な地位を回復できるかどうかが試されることになるであろう。


【中国半導体業界関連】

自立化への対応、AI需要で活況の国内需要への生産対応、など中国半導体業界の現下の動き&内容である。

◇Half-trillion Nvidia chip financing threatens China AI ambitions (8月14日付け Asia Times)
→1)北京当局は、データセンターが自社のAI計算能力を証券化し、事業拡大に向けた新たな資金を調達することを容認する動きを見せている。
 2)NVIDIAによる$500 billion規模の資金調達の動きは、同社のAI分野における支配的地位を強固にする一方、中国の半導体メーカーに圧力をかける可能性がある。米中対立がデータセンターのサプライチェーンを再編する中、こうした負債主導の成長は、供給過剰や金融リスクを招き、当局の監視を強めることになりかねないと懸念する声も上がっている。

◇SMIC weighs more capacity as AI-related chip demand exceeds forecasts (8月14日付け South China Morning Post)
→1)中国最大のファウンドリ(半導体受託製造企業)は、半導体不足が成熟世代(レガシー)のチップにも波及していると指摘しており、AI関連の需要は2027年末まで続くと見込んでいる。
 2)AI需要の拡大により成熟世代チップの受注が予想を上回る中、中国のSMICは設備増強を計画している。同社の設備稼働率は93.7%に達し、第2四半期の売上高は前年同期比36.1%増の$3.01 billionを記録した。こうした状況を受け、さらなる生産能力の拡大や価格引き上げの可能性が浮上している。

◇SMIC lifts prices due to AI demand (8月16日付け Taipei Times)
→SMICは、AI需要の拡大に伴う受注増を受け、需要の高いウェハ生産能力の価格を引き上げた。これにより、第2四半期の売上高は$3 billionを超え、利益は$479.2 millionに達した。同社は、下半期もAI需要主導の成長や出荷量の増加、そして生産能力の拡大が続くと見込んでいる。

◇AI chipmaker Biren projects up to 22-fold revenue surge amid China’s hi-tech boom―Biren expects 22-fold revenue increase on GPU demand (8月17日付け South China Morning Post (Hong Kong))
→1)国内半導体メーカーが巨額の収益を上げていることは、自給自足の推進がいかに国産ハードウェアへの需要を再形成しているかを浮き彫りにしている。
 2)Biren Technologyは、中国におけるAIブームを背景とした汎用GPUsへの需要急増を理由に、2026年上半期の売上高が最大で22倍に増加すると見込んでいる。同社は、売上高を$170.5 millionから$192 millionの範囲で予測している。
 3)Biren Technologyは、GPU需要の拡大と商用化の進展に伴い、2026年
  上半期の売上高が前年同期比で最大2,107%急増すると見込んでいる。この予測は中国におけるチップ産業の成長を浮き彫りにしているが、競争の激化が市場全体の利益率を圧迫する可能性もある。

◇[News] China’s Top Two Foundries Hit Capacity Crunch: What’s Next for SMIC and Hua Hong’s Expansion Plans? (8月17日付け TrendForce)
→AI関連の需要拡大により、成熟世代の半導体に対する受注が増加し、SMICと華虹は設備稼働率が限界に近い水準で推移している。SMICは稼働率95%を目指し設備の追加導入を検討している一方、華虹は新規プロジェクトや買収を通じて生産能力を拡大している。

◇Chinese Chip Toolmakers Post 400% Profit Surge as Overseas Suppliers’ Two-Year Backlogs Reshape the Industry―Chinese chip toolmakers report 400% profit growth amid AI boom (8月19日付け Wccftech)
→1)*中国の主要半導体製造装置メーカーの多くが、上半期に2桁の売上高成長を報告
  *現地メディアの報道によると、昨今のAIブームとそれが世界の半導体製造に及ぼす影響を背景に、中国の半導体製造装置メーカーにとって、拡大する国内需要に応える好機が生まれている。メモリやパッケージング関連の供給が逼迫する中、成膜、エッチングおよび検査といった半導体製造工程で使用される装置も不足しており、欧米・韓国・日本の主要サプライヤーにおける製品のリードタイムは24ヶ月に達している。
 2)AI関連のチップ生産拡大により、リソグラフィ以外の製造装置の供給が逼迫しており、中国メーカーに好機が生まれている。需要の急増、リードタイムの短縮、そして(供給制約に伴う)強制的な採用といった要因が国内企業の追い風となり、2026年に向けた力強い成長を後押ししている。

◇Chinese AI chips fall short on coding, forcing firms to stretch scarce Nvidia supply (8月20日付け South China Morning Post)
→1)AIの大規模導入に伴うトークン利用の急増を受け、新たなアプローチの模索が進んでいる。
 2)中国のAI企業は、NVIDIA製の高性能チップ不足を克服するため、推論ソフトウェアの最適化に取り組んでいる。トークン需要が急拡大する中、各社はコスト削減と複雑なAI処理への対応力強化を図るべく、自国製プロセッサとNVIDIA製プロセッサを組み合わせる「ヘテロジニアス・コンピューティング(異種混合コンピューティング)」を採用している。


【新興メーカー関連】

今後に向けて注目が高まる新興メーカーの動きであるが、インドのモーター・アーキテクチャ開発、および米国AI半導体のCerebrasについて。

◇Startup Vimag Labs Replaces Rare-earth Magnets with Software-defined Rotor Excitation (8月19日付け EE Times India)
→永久磁石同期モーター(PMSM)は、高い効率、トルク密度、および出力密度を実現できることから、今日の電気自動車(EV)の主流となっている。しかし、レアアース永久磁石に依存しているため、メーカーはサプライチェーン上の制約や、PMSM技術が本質的に抱える技術的限界に直面している。こうした中、インドのスタートアップ企業であるVimag Labsは、希土類磁石を使用せずに同等の性能を発揮する、ワイヤレス励磁方式のモーター・アーキテクチャを開発したと発表した。

◇米半導体セレブラスが高速サーバー、AI回答「30倍速」でNVIDIA対抗 (8月19日付け 日経 電子版 09:00)
→AI半導体の米新興セレブラス・システムズは18日、AIが回答を出す「推論」を高速で行うサーバーを投入すると発表した。GPUを使った場合に比べて最大30倍速にする。
 AI性能が高度になり、計算処理が複雑になってきている。推論の回答スピードを高速にし、「1強」の米エヌビディアに対抗する。


【光&先端実装関連】

AIの今後の展開に向けてますます重要度が高まる様相の光&先端実装関連であるが、現下の動き&内容を取り出している。

◇Co-Packaged Optics (CPO) at Scale: Silicon Photonics, Automation, and Standards for the AI Era - an interview with Vikas Gupta, Senior Fellow, Silicon Photonics business at… (8月12日付け SEMI)
→1)AI時代に向けた大規模CPO(Co-Packaged Optics):シリコンフォトニクス、自動化、そして標準化 - GlobalFoundries シリコンフォトニクス事業部シニアフェロー、Vikas Gupta氏へのインタビュー
 2)AIワークロードの増大により銅インターコネクトの性能限界が迫る中、CPOの導入が加速している。
  GlobalFoundriesは、拡張性と量産性を備えたCPOシステムを実現するため、着脱式ファイバー、ウェハレベル・フォトニクス、上流工程でのテスト、液冷技術、およびオープンMSA(マルチソース・アグリーメント)の推進に取り組んでいる。

◇Copper’s Grip On AI Scaling Is Starting To Slip―As AI clusters push beyond rack-scale limits, optical interconnects and circuit switching are reshaping how data centers scale. (8月13日付け Semiconductor Engineering)
→ラック内での銅配線が限界に達する中、光インターコネクトがAIデータセンターのファブリックを再構築している。現在、スケールアップの範囲はラック間へと拡大しており、光ファイバーが長距離接続を可能にする一方で、UALinkがsingle-hop接続とmemory semanticsを維持することで、レイテンシの低減とGPU稼働率の向上を実現している。

◇The Physics That Killed the Monolithic Chip (8月18日付け Medium)
→歩留まりの悪さやSRAMのスケーリングの停滞によるコスト増を受け、大手半導体メーカーはモノリシックプロセッサからチップレットへの移行を進めている。チップレットは製造効率を高め、3Dスタッキングとハイブリッドボンディングによってロジックとメモリをより近接配置することで、高速かつ環境に優しいコンピューティングを実現する。

◇Chiplets Offer a Scalable Compute Strategy for Software-defined Vehicles (8月18日付け EE Times Asia)
→1)自動車向けコンピューティングの需要が加速するにつれ、チップレットアーキテクチャは、コスト、ソフトウェアの再利用性、信頼性を犠牲にすることなく、拡張性の高いパフォーマンスを提供する。
 2)処理負荷の増大に伴い、自動車メーカーは車両のコンピューティングを集中型へと移行させているが、モノリシックなSoCsはAI処理能力、コストおよび消費電力の面で限界に直面している。一方、チップレット技術は、スケーラブルな演算能力の提供、ソフトウェアの再利用や柔軟な構成の実現、そして車両全体の性能向上を可能にする。

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