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早々注目の動き:cloud技術、指紋センサ、インテル最先端fab

クリスマス・年末商戦が終わったと思ったら、1月31日にはアジアでの旧正月と、何かいつも挟まれた感じ方がある半導体・エレクトロニクス市場であるが、この新年は早々に市場の展開を見据えた注目の動きが見られている。
IBM、インテルのcloud技術に向けた取り組み、iPhone 5sで広まった指紋センサへの今後の生産対応、そしてインテルが22-nmおよび14-nmといった最先端を行うとしていたFab 42を当面閉鎖しておくという決断である。PCからモバイル機器、そしてその先を窺う動きが当面続いていく。

≪打ち上げ、拡販、決断≫  

IBMそしてインテルから、cloud技術への取り組みが以下の通りである。今年のサーバ市場を大きく変えて引っ張る位置づけである。

◇IBM Founds Watson Group (1月13日付け EE Times)
→IBMが、同社Watson cognitive computing技術を開発、擁護する新しい事業部門、IBM Watson Groupのスタートに$1 billionを充てる旨。この新たな活動は、同社Watson artificial intelligence(AI)に由来するcloud-ベースcognitive computingソフトウェア、サービスおよびアプリを開発、供給する旨。billion dollar予算のうち約$100 millionが、Watson Developer Cloudをテコ入れするWatson-ベースcognitiveアプリの開発者をサポートするventure capitalとして使われる旨。

◇Server Market Faces Disruption in 2014 (1月14日付け EE Times)
→Dell Oroのseniorアナリスト、Sameh Boujelbene氏。public cloudsおよびvirtualizationが2014年のサーバ市場を大きく移行させ、すでに進行している旨。

◇Intel Seeks Visibility in Cloud Service Market (1月15日付け EE Times)
→Intelが水曜15日、cloud領域を狙った新しいinitiative、“Powered by Intel Cloud Technology”プログラムを発表、顧客の経験および価値、並びに同社のcloudサービスcapabilitiesの改善を目指す旨。cloud顧客の間での牽引力を得る協調活動であり、同社がすでに席巻している領域ではあるが、さらに地歩を固める期待の旨。

◇Intel launches marketing campaign aimed at cloud-Intel wants its chips in servers for the cloud (1月15日付け Reuters)
→Intelはサーバに入るプロセッサ市場を席巻しているが、cloud-ベースサービスを供給するデータセンターで自社半導体を使われるよう推進している旨。Advanced Micro Devices(AMD), QualcommなどARM Holdingsからの低電力IC設計を用いている半導体メーカーも積極的にその市場を追っている旨。Rackspace Hosting, Virtustreamなどが、Intel Cloud Technology市場開拓キャンペーンに参加している旨。

今後のiPhone、スマートフォンbrandsに向けて、指紋センサの生産対応を図るTSMCおよびMediaTekの動きである。

◇TSMC to produce fingerprint sensors for next-generation iPhone at 12-inch fab-Sources: TSMC will make fingerprint sensors for next-gen iPhone with 65nm process in Q2 (1月13日付け DIGITIMES)
→業界筋発。TSMCが、2014年第二四半期に65-nmプロセスを用いて同社12-インチfabにてAppleの次世代iPhone向けの指紋センサの生産を始める旨。該新指紋センサの歩留りを確保するために、これまでのようにpackagingプロセスをIC backendサービス会社に委託する代わりに、社内でbackend wafer level-chip scale packaging(WL-CSP)プロセスを取り扱う見込みもある旨。TSMCは、iPhone 5s用指紋センサを同社8-インチfabsで製造する一方、backendサービスをXintec, China Wafer Level CSPおよびAdvanced Semiconductor Engineering(ASE)に委託していた旨。

◇MediaTek looking for supply of fingerprint sensors or modules-Sources: MediaTek seeks fingerprint sensors/modules for less than $10 (1月14日付け DIGITIMES)
→業界筋発。MediaTekが、$10/個以下での指紋センサあるいはモジュールの供給について、台湾および中国での生産パートナーを求めている旨。中国のかなりのスマートフォンbrandsが次期high-endモデルでの指紋センサ組み入れに躍起になっており、MediaTekに対し指紋認識を可能にするようスマートフォンプラットフォームの更新を強く求めている旨。

インテルの最先端Chandler, Ariz.工場へは装置搬入は行わず、空けておいて、22-nmおよび14-nmは同所の別の工場で行う、という以下の時間軸の流れの動き、捉え方である。

◇Intel shelves cutting-edge Arizona chip factory-Intel cancels opening of plant in Ariz., says it may use it in future (1月14日付け Reuters)
→Intelの新しいChandler, Ariz.のfab工場は完成しているが、同社は近い将来はそこへの生産装置移動は行わず、別のChandler工場で22-nmおよび14-nm半導体を作ることにする旨。今後のこととして将来技術に向ける旨。

◇Intel Arizona Plant to Remain Idle (1月14日付け The Wall Street Journal)

◇Why Intel's new $1.7B Arizona facility is sitting empty (1月15日付け Portland Business Journal)
→Intel社のChandler, Ariz.にある約$1.7 billionのfabを当面空にしておくという決定は、該半導体メーカーが最善を尽くしているものよりもハイテク業界が如何に早く立ち去っているか、1つの例である旨。

◇Intel Cancels Fab 42-Analysts weigh in (1月16日付け EE Times)
→PC microprocessors(MPUs)需要が引き続き低下、IntelがChandler, Arizonaにある14-nm Fab 42のopeningを遅らせている旨。Reuters発によると、該facilityは当初昨年末からIntel最先端のプロセッサの生産に向けられていたが、無期限に閉鎖のままとして同じ場所の他の工場を格上げする予定の旨。

こうしたなか、インテルの2013年第四四半期業績が次の通り発表されている。8四半期ぶりに増収増益を確保したが、PC低迷の懸念を晴らすには至らない受け取りとなっている。

◇Better Signs for Intel in Tablets, Smartphones-Intel's Q4 results include higher revenue from chips for mobile devices (1月16日付け The Wall Street Journal /Digits blog)
→モバイル機器用プロセッサ分野の第四四半期売上げは$1.1 billion、前年同期比9%増。

◇Intel Says Fourth-Quarter Earnings Were Off Mark (1月16日付け The New York Times)
→Intelの第四四半期earningsは僅かに予想未達、第一四半期売上げ予測は生ぬるく、低迷するPC業界の懸念をほとんど晴らさない旨。

◇米インテル、8四半期ぶりに増収増益、2013年10〜12月 (1月17日付け 日経 電子版)
→米インテルが16日に発表した2013年10〜12月期決算。売上高が前年同期比約3%増の$13.834 billion(約1兆4000億円)、純利益が同6%増の$2.625 billion、サーバ向け半導体が堅調で、8四半期ぶりに増収増益を確保した旨。
苦戦が続いていた主力のパソコン向けMPUは売上高が前年同期から横ばいの$8.56 billion、サーバ向けのMPUの売上高は約8%増加した旨。
2014年1〜3月期は、売上高が$12.3 billion〜$13.3 billionになるとの見通しを示している旨。

インテルのトップ、Brian Krzanich氏も、次の通りFab 42の推進に至らない現状のPC市場を認めている。

◇Krzanich Confirms Intel Overestimated PC Chip Demand (1月17日付け EE Times)
→Intelが木曜16日発表した第四四半期業績は、売上げが前年同期比3%増、利益が6%増、PC事業は横這い安定化の一方、タブレットおよびデータセンター事業が穏当に伸びた結果の旨。Intelはまた、Fab 42について当面は閉鎖、“future technologies”のためにとっておいて、現状の建屋で14-nmプロセスを構築していく旨。
「Fab 42のようなプロジェクトを始めるには、3年前にスタートしなければならない。最も複雑な構築プロジェクトであり、3年前にスタートしたが、3年前のPC業界およびPCの伸びは今日よりずっと力強かった。」
(Intelのchief executive、Brian Krzanich氏)

同社業績発表の1日後には人員削減の計画が打ち出されている。  

◇Intel to Lay Off 5% of Workforce in 2014 (1月17日付け EE Times)
→Intelが、第四四半期earningsを発表して1日後、同社prioritiesシフトから同社グローバル従業員107,000人の約5%を今年削減する計画の旨。
 

≪市場実態PickUp≫

IBMが21年連続の首位の座を守る一方、Qualcommが初のトップ10入りなど新旧交代の様相も見られるという、2013年の米国特許取得ランキングが以下の通りである。

【2013年米国特許取得ランキング】

◇IBM, Samsung & Qualcomm Among Top Patent Recipients-Google and Apple break into top 20 (1月15日付け EE Times)
→IFI Claims Patent Servicesがリリースした2013年米国特許取得数リスト。次の概要:
 第1位 IBM             6,809件
 第2位 Samsung Electronics 4,675件
 第3位 キヤノン          3,825件 20%増
 第4位 ソニー           3,098件
 第5位 Microsoft         2,660件
Qualcommが62%増の2,103件で初のトップ10入りの旨。

◇米特許取得に世代交代?―グーグル、GE抜く、昨年11位に躍進、今年も「元祖」圧倒なるか(サーチライト) (1月16日付け 日経産業)
→米特許情報サービスのIFIクレームズ・パテント・サービシズが14日、2013年の米国特許取得数ランキングを発表、首位は6809件を取得した米IBM、2位の韓国サムスン電子に2000件以上の大差をつけ、21年連続で首位の座を守った旨。特許取得数は企業の技術開発力の1つの目安とされ、100歳を超えてなおトップを快走するIBMは例外として、今回のランキングではイノベーション(技術革新)の担い手の「世代交代」を示すかのような順位の変動が目についた旨。

モバイル機器の活況に乗ってファウンドリー業界を引っ張り続けているTSMCの2013年と言えるが、結局年間では売上げ17.8%増と大きな二桁の躍進である。2014年はさらに二桁の伸びと同社chairman、Morris Chang氏の弁であるが、当面の第一四半期は楽観していないという別の言い方も見えている。

【TSMCの業績】

◇TSMC meets revenue target for 2013-TSMC hits revenue targets for Q4, all of 2013 (1月11日付け The Taipei Times (Taiwan))
→TSMCの12月売上げが$1.64 billion、前月比12%増。第四四半期売上げは前年同期比10.31%減、しかし同社予測範囲内の旨。2013年の年間売上げは17.8%増のNT$597.02 billion、18%増という同社予測high-endに近い旨。

◇TSMC expects another record year (1月16日付け DIGITIMES)
→TSMCの2013年連結売上げがNT$597.02 billion($19.8 billion)、前年比17.8%増、net profitsがNT$188.15 billion、同13.1%増。TSMCの2014年販売高はさらに二ケタ増、世界のファウンドリー分野を上回っていく、と同社chairman、Morris Chang氏。

◇TSMC: Solid Growth in Q4 Backed Up by Mobile(1月16日付け EE Times)
→TSMCの2013年12月締め第四四半期の売上げが、前年同期比10.9%増、2013年後半のモバイル機器用需要加速およびmargins改善が効いている旨。しかしながら、来る第一四半期については楽観していない旨。

グローバルな活動で存在感を示すベルギーの国際研究機関、Imecが、30周年の記念の節目を迎えている。Leuven, Belgiumの本社に加え、オランダ、台湾、米国、中国、インドおよび日本に拠点をもつとのことで、我が国でのイベントも恒例となっている。

【30周年のImec】

◇Imec celebrates 30 years (1月14日付け ELECTROIQ)
→nanotechnology R&Dセンター、imecが本日、30周年記念の祝賀を発表、1984年にnon-profit organizationとして創設、imecは、半導体およびシステム,生命科学electronics, body area networks, エネルギー, photovoltaics, sustainableワイヤレス通信, イメージセンサおよびvisionシステム, flexible electronicsおよびディスプレイの分野での学際的なexpertiseセンターに成長している旨。nanoelectronics革新を通して、imecは、産官学の数多くのパートナーとコラボ、持続可能な環境に向けてソリューションを作り出し、新興途上の技術を開発している旨。

◇Imec celebrates thirty years of industry innovation (1月14日付け Compound Semiconductor)


≪グローバル雑学王−289≫

同時進行で日々、問題の渦中に置かれている中国、韓国そして台湾との歴史認識に纏わる内容を、

『歴史認識を問い直す −−−靖国、慰安婦、領土問題』
  (東郷 和彦 著:角川oneテーマ21 A-168) …2013年5月10日 再版発行

より、外交官出身の著者を通して確認、そしてそれぞれのあるべき姿の提案について多々考えさせられてきたが、今回で読み収めとなる。最後に、今後に向けて我が国が目指すべき姿が、綿々と施し続けられている施策、そしてその経緯とともに表わされている。米国との緊密な連携のもと、アジアとの関係改善に向けた我が国の日々の振る舞いに引き続き目を配する必要があると思う。


第三部 新しい日本の国家ビジョン 

第七章 中華の世界をこえて −−文明の創造者としての日本

□四つの分野における中国の台頭
・中国の台頭は、1980年代小平の「改革開放」を起点として経済から
 →1990年代まもなく政治・外交力に転化
 →2000年代になると、二ケタの軍事予算の増大
 →かならずや、中国の台頭は、文化に。グローバルな視野に立った新しい中華
・平成の漂流が始まってから25年、世界中から「影が薄くなった」と言われ続けてきた日本
 →中国とともに、アジアを代表する新しい文明として世界史の中に再登場するのか。(著者が、)ここ数年一番の関心

□日本がめざすべき姿
・いまの日本の状況のなか、ほとんどの議論が問題解決型
・(著者は、)外務省に34年勤務、退官後6年を欧米、アジアの大学で講義し、久しぶりに戻ってきた日本
 →対症療法に没頭、次第に細分化していく議論、国全体を大きく動かす目標が見えてこない祖国、日本の姿
・敗戦によって完膚なく叩きのめされた日本
 →昭和の時代、政治・財界・官僚の共同リーダーシップ、国民一丸となって働いた
 →ちょうど25年前、冷戦の王者、アメリカが最も恐れる経済力を持つ国に
 →そのころから、様々な分野で日本は歯車がかみ合わなくなっていった
 →延々たる対症療法の続く国に
・一回、原点に返り、日本が本来もっている一番いいものに焦点をあてた国造りをするほかないのでは
 →第一:類まれな自然の美しさ
  第二:自然との融合からくる伝統、文化、生活
  第三:現代に再興する力となる技術
  第四:人間に宿っている価値・魂・精神・霊性
・昭和の成長がアメリカを恐れさせる成功を収めた後
 →一回立ち止り、自然破壊を見直し、国土を守り育てていく政策に切り換えるべきではなかったか
・世界の旅行者を魅了した江戸期の風景の美しさ
 →もう一度身を置いてみたいという異国の空間
・世界の一番良いものを取り入れつつ、そうやってできた日本の一番良いものを世界に開放する

□「富国有徳ふじのくに」
・今の静岡県政の目標として、「富国有徳ふじのくに」という言葉
 →文明の究極の到達点は、美と文化
 →「富国有徳」は今の日本の国家目標としてピッタリではないか
・この言葉の源は、横井小楠という人物
 →熊本藩出身の明治の十傑の一人
 →富国のために万国との自由貿易を説き、強兵のために当時の世界最強のイギリス海軍400隻に匹敵する「海軍日本」をつくることを主張
 →富国強兵だけでは足りず、士道(武士道、文武両道を兼ね備えた侍の道)を加えた三本柱として、「国是三論」を主張
 →結局、富国強兵に生きた日本は、1945年夏、ほとんどすべてを失った

□大平正芳の「田園都市国家構想」
・田中角栄『日本列島改造論』構想
 →日本全国に画一化されたミニ東京のような町が増殖、地方の持っている独自性、自然に対する配慮は急速に失われた
・状態押し戻しを図ろうと立ち上げた、大平正芳の「田園都市国家の構想」
・大平氏は急逝、大平ビジョン実現を図る気運は生まれてこず
・1980年代、中曽根首相、日本は「日本を外に向かって開く」政策
 →土地バブル、列島開発が進行
・1998年、橋本政権になってから掲げた「ガーデンアイランズ構想」
・小泉改革、大平・橋本・小渕に至る国造りの発想は見られず
・小泉総理の後、1年ごとに交替する「回転ドア総理」の時代
・第一期安倍政権での幹事長、中川秀直氏
 →風景の重要性と開発先行の公共事業の危険性を最も明確に主張
・民主党、「コンクリートから人へ」というスローガン
 →(著者の)意見は「コンクリートから自然へ」回帰

□公共事業に未来はない
・2012年5月29日、自民党政策審議会が「国土強靭国家基本法案」を了承
 →毎年20兆円、10年で200兆円の公共投資
 →(著者は、)目も眩むほど深い失望感に
・公共事業への依存には、自然と文明を想像する思考を磨滅、受け身で補助金に身を委ねる麻薬のような副作用
・地産地消と輸出志向の真に強い農業、農村と自然の美と文化が都市の風景と生活を変えていく新しい日本の創造
 →残念ながら現在の自民党政治から、そういう方向性は明確には感じられない

□日本人が誇るべき「美」
・国家目標としての「富国有徳」の思想
・「富国」…富士の国の豊かさ
 →単なる経済的な豊かさではない。美の中にある豊かさ
・「有徳」
 →思想・哲学・宗教・徳の次元で、日本人だけでなく全世界に深く通ずるもの
  …日本人にとっての「根」
・確とした「根」をとりかえし、確とした「幹」をとりかえす
 →確とした「枝」が伸びる
 →その枝が、外交
・ここで議論している諸問題を問い続けていく
 →東アジアにおける新しい日本文明の創造につながっていく

≪エピローグ≫

・過去四半世紀、中国の台頭と日本の漂流
・武力を使って自己の国益を達成しようとする生の形の帝国主義への回帰
 →中国は奇しくも、世界の文化と思想的リーダーとなる資格を失った
 →深い意味でのアジアにおける大きな真空が登場
・誰がこの真空を埋めるべく、宿命づけられているか
 →(著者は、)それは、日本だと思う
 →日本は、平成の漂流から最終的に抜け出し、一挙にアジアの新しいリーダーとなる千載一遇の機会
・日本外交の課題、3つの不可欠の方向性
 →安全保障
  →自国を自分で守る責任ある安全保障政策
 →歴史認識問題…中国と韓国を中心
  →日本の発するメッセージは、鋭敏なアンテナの下、相手の受け皿に対し、効果的に発出されるものでなければ
  →他者の痛みを感じ、他者の苦しみを理解する謙虚さの上に立つ
 →戦後の日本人が造ってきたいくつかの価値を、確実に実現していく
  →戦後の日本が実施してきた平和主義を、自らの責任を果たす積極的平和主義に発展
  →個人の人権と民族の精神文化を大切にする民主主義
・「根」…思想、哲学、宗教
 「幹」…国家目標
 「枝」…安全保障、外交
・アジアに生じた精神的空白を、今こそ日本発の新しい思想が埋め、それを実践していかなければ

[あとがき]

・いま始まりつつある内外政の一連の動き
 →アジアとの関係改善がさらに強固な日米同盟を産み出すことを願う
 →積年の課題、北方領土問題の解決が実現するはず
・外交の成功から、美しい自然の上に、新しい哲学が生まれる時代が始まることを念じる

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